ゴミ回収・処理の舞台裏を描いたエッセイ風のマンガ。
著者は中堅(?)のお笑い芸人で、妻の出産に際して安定収入を確保すべく、副業でゴミ清掃員に。ホノボノとした素朴な作画は、妻の担当。
年齢制限がなかったので仕方なく就職したという著者だけど、やがて“妙味”に気付く。
ゴミ清掃の業界では常識とされることも、一般市民にとっては未知のことばかり。
捨てられたゴミからは多くの情報が読み取れ、いろんな事情が見透せたりもする。ゴミの集積所が汚れてる地域は、治安が悪かったり、住民同士が無関心だったり、コミュニティの弱さがうかがえるらしい。
人材不足なのか、多種多様な人たちが清掃員として働いており、その人間ドラマも興味深い。
ゴミ清掃の仕事は“ネタ”の宝庫だったのだ。
イヤイヤ始めた仕事に、大きなやり甲斐を見出した著者。
異色の経歴が注目され、ゴミ問題やリサイクル関連の講演などに呼ばれることも増えたらしい。
仕事や労働、そして人生について考えさせてくれる本でもあります♪