天竺堂の本棚 資源の適正配分へ 効率と衡平の両立を 『幸せのための経済学』 中高生向けに書かれた、経済学の入門書。 限りある資源を適正に配分することで、幸福な社会の実現を目指す学問が経済学。そのためにクリアすべき課題が「効率」と「衡平」だと。 ちょっと耳慣れない衡平とは、人々... 【続きを読む】 2016.02.08 天竺堂の本棚知識・教養
ノンフィクション 有名・無名の職人たち 白洲正子が認めた“一流” 『日本のたくみ』 白洲正子による、工芸職人へのルポルタージュ。元は『藝術新潮』の連載だったらしい。 染織や木工、陶芸などの分野で、高い技術を発揮し、確かな実績を残してる人材を紹介。 有名な巨匠もいれば、無名の才人もいる... 【続きを読む】 2016.02.06 ノンフィクション天竺堂の本棚
ノンフィクション 稀覯本への執念 奇怪な“生態”紹介 『古本マニア 雑学ノート』 マトモな社会生活を捨て、稀覯本の収集に血道を上げるマニアたち。 数々の実例でもって開陳される、彼ら(著者も含めて?)の常軌を逸した情熱と執念には、ただ唖然とするばかり。 「古書は集めるためにあるもので... 【続きを読む】 2016.02.03 ノンフィクション天竺堂の本棚
エッセイ 読ませるリレーエッセイ 才人の個性激突 『「芸」と「能」』 酒井順子と清水ミチコのリレーエッセイ。 タイトルから受ける印象は、芸能界周辺の話題みたいな。 にもかかわらず、両者とも書きたいものばかり書いてる印象。 しかも、リレーしてるようでリレーしてない。 相手... 【続きを読む】 2016.01.13 エッセイ天竺堂の本棚
施設長の学び! お勧め(?)記事まとめ このブログでは、障害のある人たちがかよう福祉作業所の施設長が、学んだことや考えたことなどを書き連ねています。 今回は、比較的アクセスを多く集めている記事や、みなさんの関心が高かったように思われる記事を... 【続きを読む】 2016.01.12 施設長の学び!考え・気付き
天竺堂の本棚 軽妙な短編集 “チャンプ本”の思い出も 『バールのようなもの』 清水義範の短編小説集。 エッセイ風あり、パスティーシュ(文体模倣)あり、人間観察に基づいた業界裏話(?)あり、どれも軽妙な12編。 表題作は、テレビや新聞の事件報道にしばしば登場する「バールのようなも... 【続きを読む】 2016.01.11 天竺堂の本棚小説
マンガ 危機と闘い ホコロビ上回る勢いが 『ジョジョの奇妙な冒険7 スティール・ボール・ラン』(1~24) 全巻を一気読みすると、未回収なままの伏線とか、登場人物の扱いの変化とか、細部の不自然さとか、コジツケ気味の理屈とか、そんなところに気が付いてしまう。 けれど、たくさんの不出来を補って余りある、物語の勢... 【続きを読む】 2016.01.06 マンガ天竺堂の本棚
施設長の学び! 正答の無い支援を考え続ける 知的障害のある60歳代の男性が、支援者の同伴で、自分のお金で自分の服を買いにショッピングセンターを訪れました。 この男性は、好きなアニメーションのキャラクターが大きくプリントされた服ばかり買いたがるそ... 【続きを読む】 2015.12.29 施設長の学び!研修の学び
マンガ 若き乱蔵が台湾へ 描き手の“愛情”全編に 『闇狩り師 キマイラ天龍変』 夢枕獏の2大伝奇シリーズ『闇狩り師』『キマイラ』の外伝的マンガ。 青年時代の九十九乱蔵は、台湾でキマイラと闘ったことがある…というエピソードを膨らませた意欲作。 キマイラの造形とか、チャクラの働きを視... 【続きを読む】 2015.12.23 マンガ天竺堂の本棚