天竺堂の本棚

自ら考え・感じて “自分”取り戻そう 『「普通がいい」という病』

精神科医による“生き方指南”みたいな本。 しばしば「みんな仲良く」「怠惰はダメ」なんて言われる。それらは合理的思考や社会的規範として、世間一般に浸透し、私たちの言動に影響を及ぼしてる。 やっぱ当然、仲... 【続きを読む】
ノンフィクション

読書の体験 語り合う囚人たち 『プリズン・ブック・クラブ』

カナダの刑務所で行なわれてる囚人たちの読書会に、女性ジャーナリストがボランティアとして加わった、1年間の記録。 いくつか面白い読みどころがある。 まず、ユニークなブックガイドとして読める。 囚人向けに... 【続きを読む】
施設長の学び!

基礎研修は終えたけれど…

私は今春、日本社会福祉士会が実施している基礎研修を修了しました。 この研修は、社会福祉士の資質向上を図る生涯学習制度と、向上した資質を担保する認定社会福祉士制度の、スタート部分に当たります。 基礎研修... 【続きを読む】
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マンガ

老ヒーローの旅路 西部劇テイスト 『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』

ウルヴァリンが主役のアメリカンコミック。なんだけど、通常のマーベルコミックとは異なる世界が舞台。 スーパーヒーローたちがヴィラン(悪役)に敗れ去り、文明が崩壊しかかってる、近未来のアメリカ。 ウルヴァ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

エキゾチックな趣 森博嗣の時代劇 『ヴォイド・シェイパ』

森博嗣による、ユニークな時代劇。 伝説的な剣豪に山奥で育てられた青年ゼンが、旅をしながら剣士として成長していく物語…らしい。 舞台は日本っぽいけど、人名はカタカナ表記だし、時代や地域などの明確な記述は... 【続きを読む】
施設長の学び!

習えるものは習えばいい

タウン情報誌などを扱っている出版社の社長さんに、経営上の体験などをうかがう機会がありました。 弁舌さわやか。それに面白くて分かりやすい。 「マスコミ業界のベテランだけはあるなぁ」などと感心する私に、社... 【続きを読む】
エッセイ

ノンフィクションライターの姿勢や矜持 『仕事の手帳』

最相葉月のエッセイ集。 ノンフィクションライターとしての姿勢や、インタビューという行為の奥深さ、自著についての反省や矜持などが、謙虚と言うかストイックにつづられてる。 ラジオで務めたインタビュー番組の... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

歴史読み解く「インタースコア」提唱 『18歳から考える 国家と「私」の行方 〈東巻・西巻〉』

松岡正剛による歴史の本。2巻(東巻・西巻)14講の講義スタイル。 話し言葉で書かれてるので、比較的読みやすい。半面、詰め込まれてる知識が膨大で、何とも目まぐるしい。 イギリスで流行したコーヒーハウスか... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

“真の敵”との壮大な宇宙戦争へ 『航空宇宙軍史・完全版』(三~五)

谷甲州による大河SFシリーズの総集編。残る3冊を一気読み。 太陽系内を舞台にした、工学系やミリタリー系の緻密な描写が光る、堅実で渋い未来戦史…みたいな前半2冊の印象が、大きくくつがえされてしまう。 収... 【続きを読む】
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