マンガ

業界の実際 芸人がマンガで紹介 『ゴミ清掃員の日常』

ゴミ回収・処理の舞台裏を描いたエッセイ風のマンガ。 著者は中堅(?)のお笑い芸人で、妻の出産に際して安定収入を確保すべく、副業でゴミ清掃員に。ホノボノとした素朴な作画は、妻の担当。  年齢制限がなかっ... 【続きを読む】
エッセイ

弱さや惨めさ肯定 “後退”の啓発本 『あやうく一生懸命生きるところだった』

ユニークな自己啓発本。と言うか、むしろ“後退”を指向してるエッセイ。  著者は40代の韓国人男性。 3浪して難関美大に入学、兵役を経て30歳で卒業し、会社員とイラストレーターを兼業するも、どちらにもヤ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

家庭人を目指す 凄腕の殺し屋 『AX』

伊坂幸太郎の連作短編集。  主人公は凄腕の殺し屋、通称「兜」。普段は平凡なサラリーマンとして、妻子と暮らしてる。  何故か兜は恐妻家で、妻の機嫌を損ねないよう、家庭では常に細心の注意を払ってる。深夜に... 【続きを読む】
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施設長の学び!

“親亡き後”に備えて

障害児・者の親御さんたちが懸念する“親亡き後”の問題。 自分たちの死後、この子はどうなるのか…模索し、悩み続けている方は多いようです。  私が見聞きした2つの事例をご紹介します。 知的障害のあるAさん... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

自由な社会にこそ 実はルールが必要 『友だち幻想』

人間関係から生じる悩みについて、社会学者が考察してる本。 個人への具体的アドバイスや、学校教育への提言などが書いてある。  興味深かったのは、“自由”とは何か、どんな状態が望ましいのかを説いてる箇所。... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

高度資本主義社会で 踊り続ける人生 『ダンス・ダンス・ダンス』

降りかかる火の粉を払いながら歩いていくのが人生だと個人的には思ってる。 本書の表現では、踊り続けるのが人生らしい。ただひたすらに。  作中で何度も言及される「高度資本主義社会」においては、雑多な案件が... 【続きを読む】
エッセイ

恐慌の災害体験 忘れないために 『コロナの時代の僕ら』

イタリア人作家のエッセイ集。 新型コロナウイルスが同国で拡大してた時期の、不穏さがつのる中での暮らしを、淡々とした筆致でつづる。  著者は合理的メンタリティの持ち主らしく、コロナ禍という災害に対し、科... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

犯罪者たちの奇縁 新幹線で交錯 『マリアビートル』

東北行きの新幹線に、犯罪業界の連中が乗り合わせる。 有名なプロフェッショナルだったり、無名の元プロだったり、売出し中のルーキーだったり、未完の大器(?)だったり。みんな目的はバラバラだけど、無自覚な奇... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

“主役”はオマエ 熱く鼓舞する物語 『アルケミスト』

学校あたりでは「将来へ夢を持とう」「やりたいことを見付けよう」「ひたむきに頑張ろう」なんて子供に諭したりする。無益とは言わないけど、幸福や栄達を確約するものではない。 半世紀ほど生きてきた経験上、夢と... 【続きを読む】
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