天竺堂の本棚

巧妙で意地悪 毒の利いたミステリ 『ロートレック荘事件』

筒井康隆のミステリ。 ロートレック作品の蒐集家の別荘で起きた連続殺人事件を描く。  ロートレックと同様、主人公は身体障害による低身長の男性として設定されてる。 この主人公の存在が、物語に奇妙な違和感を... 【続きを読む】
マンガ

ゆるキャラ起用 オドロキの“偉人伝” 『くまモン』

小学館が出した、オドロキの“偉人伝”(偉熊伝?)。 「地域振興と災害復興にかけまわる次世代のリーダー」として、熊本県を代表する人気ゆるキャラの“半生”をマンガで紹介。  キャラクター誕生の経緯などはき... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

舞台そのままに 主人公が交代へ 『あやかし草子』

宮部みゆきの人気シリーズ第5巻。  シリーズに大きな変化が到来し、これまでの主人公というか狂言回し役が“引退”してしまう。次巻からは別の人物が主役を務める模様。 そこに至る過程が少々唐突にも思えるけど... 【続きを読む】
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ブロポタ

納車直後に実感 ブロンプトンならではの“自由”

折りたたんだ状態のブロンプトン  ブロンプトンは実に魅力的な自転車です。 魅力的な自転車は他にもたくさんありますが、ブロンプトンには独特の“自由”が感じられます。それは納車直後から実感できました。  ... 【続きを読む】
ブロポタ

折りたたみ自転車「ブロンプトン」を選んだ理由

天竺堂のブロンプトン(S2L-X)  2018年8月、私は折りたたみ自転車「ブロンプトン」を手に入れました。  なぜ、ブロンプトンなのか? それを語るためには、ブロンプトン以前に乗っていた自転車につい... 【続きを読む】
マンガ

脳内補正を強いる ブランドの力 『ファイブスター物語』(14)

唐突にして大胆な内容改変が行なわれ、どうしようか迷ったものの結局、読み続けることにした14巻。惰性的ズルズル感を覚える一方で、続きに期待してる自分にも気付いたり。  登場する巨大ロボットたちのデザイン... 【続きを読む】
マンガ

ホノボノなりの攻め 深い内容も 『バーナード嬢曰く。』(4)

読書好きな男女4人が織りなす、読書好きのための、“読書あるある”なギャグマンガ。  のはずなんだけど、人気を集めて4巻にまで至ると、もはやギャグだけにどどまらない、何とも深い内容に。 「どうして私たち... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

幻想的で寓話的で 狂気じみた魅力も 『十三の物語』

初めて読んだスティーヴン・ミルハウザー。  全13話の短編集。「オープニング漫画」と題する開幕編と、「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」の3部各4編で構成されてる。  屋根裏部屋の暗闇にひそむ少... 【続きを読む】
エッセイ

そこにしか無いもの 感じ取る紀行文集 『ラオスにいったい何があるというんですか?』

村上春樹の紀行文集。  やや過激なタイトルにも思えるけど、これはベトナム経由でラオスに入る際、著者がベトナム人から訊かれたことだと。「ラオスにあるものはベトナムにもあるけど、その逆は無い。なのに、わざ... 【続きを読む】
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