天竺堂の本棚 シリーズの転機? 主人公に変化 『三鬼』 怪談話のオムニバス「三島屋変調百物語」シリーズの4巻目。 残酷な物語には切なさが、トボケた物語には哀愁が、中編4話それぞれに異なる趣があって読ませます。 特に4話目「おくらさま」は、主人公の心境に変化... 【続きを読む】 2017.04.02 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 労働の価値を高める支援 私が勤める福祉事業所の、就労継続支援B型という事業。 この事業による利益は、利用者さんたちに分配されなければなりません。 ですから、B型での職員の主要な役割、それは「利用者さんの労働の価値を高めること... 【続きを読む】 2017.03.31 施設長の学び!考え・気付き
施設長の学び! フリカケの“流儀”から見えること 障害福祉分野で働いている私ですが。 異なる分野の福祉専門職から、学びや気付きを得ることも少なくありません。 先日、社会福祉士会の研修で、児童養護施設の職員さんとご一緒する機会がありました。 その人は、... 【続きを読む】 2017.03.15 施設長の学び!研修の学び
天竺堂の本棚 ラジオを通じ 交錯する人生 『すべての見えない光』 どこか遠くから電波に乗って飛来する声や音楽を、雑音の中からすくい取るラジオ。ツマミをいじってると、ノイズが突然、耳慣れない異国語の歌に変わってビックリしたりして。このIT社会では古くさいのかも知れない... 【続きを読む】 2017.01.23 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 オトコの願望 実現してくれる探偵 『プレイバック』 こちらを見下そうとしてくる尊大な相手を、鋭い皮肉でヤリ込めたい。 拳銃を突き付けられたら、「あくびが出そうだ」と余裕カマしたい。 大金の小切手をチラつかせられても、無関心っぽく振る舞いたい。 損得抜き... 【続きを読む】 2017.01.16 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 借金取り立てSF!? ブッ飛んだホラ話 『スペース金融道』 SF版『ナニワ金融道』みたいな、宮内悠介の異色作。 遠未来の植民惑星「二番街」を舞台に、「バクテリアだろうとエイリアンだろうと、返済さえしてくれるなら融資をする」という方針の惑星間企業「新生金融」の社... 【続きを読む】 2017.01.11 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 明治の書舗で “本”めぐるサスペンス 『書楼弔堂 炎昼』 京極夏彦のオムニバス短編シリーズ第2弾。 本が好きな人が、本が好きな人へ向けて書いてるような物語。 本とは何なのか? 本を読むことで何が得られるのか? …そんなモロモロが、物語に織り込まれてる感じ。 ... 【続きを読む】 2017.01.06 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! “アート”にまつわるジレンマ 障害者によるアート作品の商品化を手がけている人物と、お話しする機会がありました。 その人の本職はデザイナー。ディレクター的な立場で、福祉作業所で見付けたユニークなイラストなどを、ポスターやアクセサリー... 【続きを読む】 2017.01.05 施設長の学び!考え・気付き
天竺堂の本棚 「大菩薩峠」をリブート 夢枕版のチャンバラ 『ヤマンタカ』 夢枕獏による、中里介山『大菩薩峠』のリブート作。 主人公は、新選組副長の土方歳三。京都に出立する以前、薬の行商人をしていたころ。 自分の若さを持て余してる歳三が、「音無しの構え」を使う魔剣士・机龍之介... 【続きを読む】 2017.01.04 天竺堂の本棚小説