天竺堂の本棚 理想と現実 主張ぶつけ論議 『闘うための哲学書』 小川仁志と萱野稔人、哲学者2人の対談集。「愛するとは何か?」「戦争はなくせるのか?」などのテーマに沿い、哲学分野の名著を紹介した本でもある。 哲学カフェなどを通して市民と語らう、理想主義の小川。時事問... 【続きを読む】 2015.01.13 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 伝染病と謀略 骨太な異世界譚 『鹿の王』(上・下) 上橋菜穂子のファンタジー巨編。 中世の中央アジアっぽい異世界が舞台。 強大な帝国に敗れたレジスタンスの生き残りが、征服者による植民地化が進む土地で、奇怪な伝染病が絡んだ謀略に巻き込まれる。 読み応えの... 【続きを読む】 2015.01.06 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 東北の山奥に “怪獣”現れる時代劇 『荒神』 宮部みゆきの伝奇時代劇。 東北の山奥に巨大UMA(未確認生物)が出現し、村人や武士を襲うという。 オドロキの“怪獣モノ”です。 小藩同士の確執やら、藩内での暗闘やら、ドロドロとした人間模様も絡んでくる... 【続きを読む】 2014.12.31 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 技能の先にあるものを問う 福祉作業所での支援の一環として、支援者が利用者さんに技術的な指導を行なうことがあります。 例えば、包丁を使って果物の皮をむく。例えば、厚紙を折り曲げて箱形に組み立てる。 手順をスモールステップに分解し... 【続きを読む】 2014.12.18 施設長の学び!研修の学び
天竺堂の本棚 ペット溺愛する飼い主たち考察 『イヌネコにしか心を開けない人たち』 ペットを溺愛する人びとが増えてる現状を、香山リカが考察した本。 ちなみに著者自身、イヌもネコも飼っており、ペットロスの経験もあるそうな。 社会の“ペット観”は変化してる模様。 従来の飼い主は、人間へ向... 【続きを読む】 2014.12.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 ブラックな笑いが 限界集落舞台の短編集 『四人組がいた。』 高村薫のオムニバス短編集。 山奥にある限界集落が舞台。 主な登場人物は、地元地域の自治体合併で消えた村の元村長と元助役、野菜売りのオバさん、そして郵便局長。老境に差しかかってる4人組。 小さな郵便局で... 【続きを読む】 2014.12.02 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! それぞれの人生、それぞれの幸せ 「私が死んだら、この子はどうなるのか…?」と苦悩する親御さんがいます。 「できることなら私は、この子を看取った翌日に死にたい」と訴える親御さんもいます。 “親亡き後”は、障害児・者がいる家庭にとって大... 【続きを読む】 2014.11.29 施設長の学び!研修の学び
エッセイ 不安や戸惑い 業界の未来を模索 『書店不屈宣言』 ベテラン書店員が、書籍販売の舞台裏などをつづったエッセイ集。 インターネット販売の興隆や出版不況、電子書籍の普及などにより、書店と書店員の存在は脅かされてるそうな。 それでも、書籍という紙媒体には独特... 【続きを読む】 2014.11.24 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 非日常が混入 奇妙な味わいの短編集 『月の部屋で会いましょう』 奇妙な味わいのSF短編集。 出てくるのは、頭髪を分け入った先に現れるジャングルとか、猫を延々とキャッチボールする仕事とか、オムツの中に小鳥やネズミをヒリ出す赤ん坊とか、シュールなモノゴトばかり。 それ... 【続きを読む】 2014.11.18 天竺堂の本棚小説