天竺堂の本棚 些細だけど奇妙な 読ませる7編 『私たち異者は』 スティーブン・ミルハウザーの短編集。全7編。 個人的には最初の2編が良かった。 1話目「平手打ち」は、閑静な街に男が出没し、老若男女へ無差別にビンタを喰らわせるという話。この不条理な事件に、いろんな反... 【続きを読む】 2019.08.15 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 主人公が出くわす イヤな人々 『昨日がなければ明日もない』 どうにも“波長”が合わない、つい苦手意識を覚えてしまう…という人がいる。 できれば関わり合いになりたくないし、関わるとしても最低限の接触で済ませたい。分かり合おうと歩み寄っても、結局は無駄に疲れるだけ... 【続きを読む】 2019.07.05 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 書籍『誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか』 ウチの施設には飲食店が併設されています。運営スタッフは、利用者さんたちと、彼らを支援する職員です。 障害のある利用者さんたちは、能力も経験も意欲も異なりますし、心身の調子が不安定な人も少なくありません... 【続きを読む】 2019.07.04 施設長の学び!書籍の学び
その他 共同プロジェクト 自宅で実践 『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』 お金を払えば何でも手に入る…訳ではない。 例えば学力。 それなりにお金を出せば、学習塾にかよったり、家庭教師を雇ったり、参考書や問題集を入手することはできる。 けれど、それらに100万円を支払ったから... 【続きを読む】 2019.06.06 その他天竺堂の本棚
ノンフィクション 政治的な思惑 学校教育の裏側に 『掃除で心は磨けるのか』 現在の公教育がはらむ危うさを指摘した本。 著者は全国紙の記者。取材や実体験を通し、教育行政が何を目指そうとしてるのかを探る。 個人的に興味深かったのは、甲南大の田野教授による「ファシズムの体験学習」。... 【続きを読む】 2019.05.28 ノンフィクション天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 終幕へ大乱戦 畳まれる大風呂敷 『天冥の標10 青葉よ、豊かなれ』(1~3) 小川一水の大河SFシリーズ完結編。 さまよう人類たちの行く先では、さまざまな星間文明がにぎやかに交戦中。 そんなところへ割り込みつつ、人類同士の抗争もエスカレート。ややこしい事態のまま、終幕へ向けて大... 【続きを読む】 2019.05.23 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! “今”を精いっぱい生きている 利用者さんや職員らが、新たに入ったり、辞めていったり…。 時おり見られる、出会いや別れ…これは福祉作業所に限ったことではありませんが。 長年ウチの施設を利用していたAさん。強い個性の持ち主で、施設の“... 【続きを読む】 2019.05.22 施設長の学び!考え・気付き
天竺堂の本棚 鼓舞する言葉 危うい良薬? 『自己信頼』 アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。 読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。 自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信... 【続きを読む】 2019.05.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 真実追う少女 したたかに成長 『嘘の木』 フランシス・ハーディングによる、ミステリ風味のファンタジー。 舞台は19世紀後半のイギリス。 主人公は利発な少女で、著名な博物学者の父親が捏造事件を起こし、一家で離島に移り住むことに。 ところが、スキ... 【続きを読む】 2019.04.28 天竺堂の本棚小説