天竺堂の本棚

非日常が混入 奇妙な味わいの短編集 『月の部屋で会いましょう』

奇妙な味わいのSF短編集。 出てくるのは、頭髪を分け入った先に現れるジャングルとか、猫を延々とキャッチボールする仕事とか、オムツの中に小鳥やネズミをヒリ出す赤ん坊とか、シュールなモノゴトばかり。 それ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

駆け引きと妥協 国連の実際を紹介 『国際社会で働く』

国連について、元外務官僚が紹介してる本。 第二次大戦の後、戦勝国主導で組織された国際連合。 平和を謳ってはいるものの、実際に優先されるのは加盟各国の“国益”。大国と小国の利害が絡み合い、駆け引きと妥協... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

世界史のスーパースター ドラマチックな武勇伝 『ユリウス・カエサル ルビコン以前』(上・中・下)

西洋古代史のスーパースター、ユリウス・カエサルの活躍をつづったパート。紀元前100年ごろ。 若いころは、モテモテのプレイボーイにして、巨額の借金を背負ってしまったりもするゴーカイさんだったらしい。 元... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

少年探偵団の前に“神様”登場 『さよなら神様』

麻耶雄嵩の連作ミステリ。 殺人事件の謎に挑む少年探偵団の話。なんだけど、そこに“神様”が絡んでくるところがミソ。 神様は普通の小学生の姿をしてる。退屈を紛らわせるため、あえて人間世界で暮らしてるそうな... 【続きを読む】
施設長の学び!

アセスメントは支援の前提

県の発達障害者支援センターから職員さんをお招きし、施設で研修を行なった時のこと。 プロジェクターが投影するパワーポイントの画面に、英文がビッシリと浮かび上がりました。 「これは、ある作業の手順書です。... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

新宿さまよう“狩人” 渋いヒーロー像 『雨の狩人』

大沢在昌の刑事モノ。新聞連載だったらしい。 新宿署では生活安全課の鮫島が有名だけど、本書の主人公は組織暴力対策課の一匹狼・佐江。 こっちの“狩人シリーズ”も人気がある模様。 新宿の土地開発に絡む、広域... 【続きを読む】
ビジネス

楽しい“商売” 無理なく続けるために  『小商いのはじめかた』

無理をしない範囲で“商売”を行なってる、全国の事例を紹介した本。 焼き芋の販売と、モバイル屋台を作るワークショップを両立させてる店舗デザイナー。全国を旅しながら、公園や道端で店を開く古書店。ケーキを積... 【続きを読む】
施設長の学び!

仕事のやりがいを支える“土台”

出入りが激しいと言われる、福祉の業界。 私自身、思いがけない職員の退職に直面し、経営者として人材採用に追われた経験があります。 「あんなに意欲が高かったのに、なぜ…?」「利用者さんみんなから慕われてい... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

急速に進む 人口減少と一極集中 『地方消滅』

政策提言機関「日本創成会議」の人口問題検討分科会による、検討結果や議論などをまとめた本。 日本では、地方から首都圏への若年層の流入と、社会の晩婚化・晩産化に伴う出生率低下で、人口減少が急速に進んでるそ... 【続きを読む】
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