天竺堂の本棚

社会や環境がもたらす呪縛を考察 『魂の脱植民地化とは何か』

社会や環境から押し付けられる価値観や行動規範などが、無自覚なままに私たちの思考・言動を縛り、悪影響を及ぼしてる状態…これが「魂の植民地化」らしい。 呪縛が生まれる構造や、そこから脱するための道筋などを... 【続きを読む】
マンガ

医療保護入院の実体験マンガ 『アル中病棟』

『失踪日記』に続く、吾妻ひでおの実体験マンガ。  アルコール依存症になって医療保護入院させられ、通称“アル中病棟”で過ごした日々が、作者の目線で描かれてる。  実際には陰惨な状況なんだろうけど。ギャグ... 【続きを読む】
施設長の学び!

本当に「できない」のか…?

何万円もする大きなヌイグルミを、いきなり買って来て…。 自分の部屋なのに、ゴミ溜めみたいに散らかしていて…。  福祉専門職を対象にした権利擁護(当事者の意思表明や意思実現を支援する活動)の勉強会で、参... 【続きを読む】
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エッセイ

山鉾からレシピまで 魅せる細密イラスト 『河童のスケッチブック』

妹尾河童のエッセイ集。 著者を取り巻く雑多なモノゴトが、モノクロの緻密なペン画とともに紹介されている。読み応えも見応えも充分。  読んだのは文庫本なんだけど、上下に開いて読ませる、凝った作り。 祇園祭... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

認識の極致へ 刺激的な思索 『ウィトゲンシュタイン 言語の限界』

天才哲学者の生涯や業績について、言語哲学・分析哲学の専門家が紹介してる本。  言語の限界、認識の極致を見極めようとしたウィトゲンシュタインの思索。 それはもちろん刺激的なんだけど、当人の生き方も、負け... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

自分で考える大切さ力説 『思考力』

著者は『思考の整理学』などで知られる、英文学者の外山滋比古。  知識の詰め込みではなく、自分で考えることの大切さを力説してる。そこは納得できるし、考える力の育て方など、おおむね有益なことが書いてあると... 【続きを読む】
エッセイ

西欧と向き合う 若き日本人 『ヨーロッパ退屈日記』

マルチな才人だった伊丹十三の、若き日のエッセイ集。 俳優として洋画『北京の55日』に出演した時の、ヨーロッパでの滞在生活を記してる。  内容にも文章にも、独特のクセがある。 ウンチクとキザとコダワリと... 【続きを読む】
施設長の学び!

語る経験、聴いてもらう経験

「言語化」の訓練を行ないました。 漠然としたイメージや、とりとめのない思考などを、言葉で表現できるようになることが狙い。  社会福祉士会の研修でのワークでした。 参加者は2人1組になり、質問者と回答者... 【続きを読む】
施設長の学び!

ハシゴを生み出した熱意

「『高い場所に上がりたい』という熱意が、ハシゴという道具を生み出しました。私たちの身近にあるハシゴは、先人たちの熱意の結晶なのです」  研修で訪れた特別支援学校の、校長先生の言葉です。 先生は好んで“... 【続きを読む】
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