天竺堂の本棚

最小の大陸…ダイナミズム伝える 『子どもたちに語るヨーロッパ史』

フランスの歴史家による、子供(中高生?)向けの本。 前半は、ヨーロッパの歴史を、さまざまな“小ネタ”を織り交ぜながら解説。後半は、「中世」と呼ばれる時期について、Q&Aの対話形式で述べてる。 ヨーロッ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

シリーズの転機? 主人公に変化 『三鬼』

怪談話のオムニバス「三島屋変調百物語」シリーズの4巻目。 残酷な物語には切なさが、トボケた物語には哀愁が、中編4話それぞれに異なる趣があって読ませます。 特に4話目「おくらさま」は、主人公の心境に変化... 【続きを読む】
施設長の学び!

労働の価値を高める支援

私が勤める福祉事業所の、就労継続支援B型という事業。 この事業による利益は、利用者さんたちに分配されなければなりません。 ですから、B型での職員の主要な役割、それは「利用者さんの労働の価値を高めること... 【続きを読む】
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施設長の学び!

フリカケの“流儀”から見えること

障害福祉分野で働いている私ですが。 異なる分野の福祉専門職から、学びや気付きを得ることも少なくありません。 先日、社会福祉士会の研修で、児童養護施設の職員さんとご一緒する機会がありました。 その人は、... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

ラジオを通じ 交錯する人生 『すべての見えない光』

どこか遠くから電波に乗って飛来する声や音楽を、雑音の中からすくい取るラジオ。ツマミをいじってると、ノイズが突然、耳慣れない異国語の歌に変わってビックリしたりして。このIT社会では古くさいのかも知れない... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

オトコの願望 実現してくれる探偵 『プレイバック』

こちらを見下そうとしてくる尊大な相手を、鋭い皮肉でヤリ込めたい。 拳銃を突き付けられたら、「あくびが出そうだ」と余裕カマしたい。 大金の小切手をチラつかせられても、無関心っぽく振る舞いたい。 損得抜き... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

借金取り立てSF!? ブッ飛んだホラ話 『スペース金融道』

SF版『ナニワ金融道』みたいな、宮内悠介の異色作。 遠未来の植民惑星「二番街」を舞台に、「バクテリアだろうとエイリアンだろうと、返済さえしてくれるなら融資をする」という方針の惑星間企業「新生金融」の社... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

明治の書舗で “本”めぐるサスペンス 『書楼弔堂 炎昼』

京極夏彦のオムニバス短編シリーズ第2弾。 本が好きな人が、本が好きな人へ向けて書いてるような物語。 本とは何なのか? 本を読むことで何が得られるのか? …そんなモロモロが、物語に織り込まれてる感じ。 ... 【続きを読む】
施設長の学び!

“アート”にまつわるジレンマ

障害者によるアート作品の商品化を手がけている人物と、お話しする機会がありました。 その人の本職はデザイナー。ディレクター的な立場で、福祉作業所で見付けたユニークなイラストなどを、ポスターやアクセサリー... 【続きを読む】
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