天竺堂の本棚小説

それこそが妖怪 『前巷説百物語』

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『前巷説百物語』

 罪なき人命が失われる事件が起きた時、しでかした者に対し、「殺してしまえ」「こんな奴は死刑だ」なんて声が上がったりする。

 犯人の命を奪えば、遺族らの憎悪や悲哀は一時的に治まるかもしれない。
 それでも、事件によって生じた損失は、決して埋められない。犠牲になった者も、処罰された者も、遺された者も、誰も救われない。みんな不幸。

 起きた事件を無かったことにはできないし、失われた命を取り戻せるはずもない。
 けれど、これ以上に人命を奪うことなく、関係者たちの気持ちを沈め、前向きな“納得”を引き出す手立てはないものか?
 本書の主人公・又市は、その方法を求めて苦悩し、あがいて、ある奇策を見出す。

 それこそが妖怪です。
 現代社会にもいるのかなぁ…♪

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天竺堂通信
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