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どこの会社の話かと 『星系出雲の兵站』(2~4)

 人類文明と異星存在の衝突を、人類側の軍事や政治の群像劇として描くミリタリーSF。  前線部隊と後方首脳で、危機意識のズレが拡がってたり。上層部が人事に介入したせいで、現場に余計な混乱... 【続きを読む】
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不老不死が実現する時 『透明性』

 半世紀後の近未来が舞台。 個人の一生分すべてのデータを、生身そっくりの義体に移す技術を、ある企業が開発する。 食事の必要がなく、病気や老化とも無縁。事故などで義体が壊れても、バックアップデ... 【続きを読む】
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どんでん返しが降りかかる 『その裁きは死』

 面白いミステリーにどんでん返しは付きモノ。 そして、探偵に相棒がいる場合、どんでん返しは相棒へ降りかかる。  なぜならば相棒である“ワトソン役”は、読者の側に立って、事件の謎に翻弄さ... 【続きを読む】
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ヒゲを剃った中上健次? 『冬の狩人』

 新宿警察署のベテラン刑事・佐江が活躍する、大沢在昌の“狩人シリーズ”。今回は関東近隣の地方都市が舞台。  新聞連載だったせいか、一節(一章?)が短くて、物語の展開がスピーディー。不自... 【続きを読む】
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腹が減っては戦はできぬ 『星系出雲の兵站』(1)

 兵站を前面に打ち出してる、異色のミリタリーSF。 遠未来の植民星系を舞台にした、未知なる存在の侵略行為に対抗する、軍事組織や統治機構での群像劇。  戦争での補給や備蓄管理などの後方支... 【続きを読む】
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長いシリーズになりそう 『きたきた捕物帖』

 宮部みゆきの連作時代劇。 帯にある「謎解き×怪異×人情」は実際そのとおりで、絶妙なブレンド具合でもって読ませます。  タイトルの「きたきた」が暗示する、岡っ引き見習いだった朴訥な主人... 【続きを読む】
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相棒だって忙しい 『メインテーマは殺人』

 シャーロック・ホームズの友人・ワトソン博士とか、明智小五郎の助手・小林少年とか、バットマンの弟子・ロビンとか…。  彼ら“相棒”は意外と忙しい。 事件の謎に対して強引な憶測を展開し、... 【続きを読む】
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異端の組織!? 地下神殿!? 『死神の棋譜』

 とても現実とは思えない、常識では考えられない…そんな殺人事件が、現実的で常識的な決着を迎えるというのが、ミステリーのひとつの定形だろう。  本書は奥泉光による、将棋界を舞台にしたミス... 【続きを読む】
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死生観ドライな伊賀忍者 『忍びの国』

 忍者って、超能力者かミュータントかというド派手なものから、農民以上盗賊未満ほどの地味なものまで、いろんな描かれ方がある。  戦国時代に忍者と武士が激突した「天正伊賀の乱」を舞台にして... 【続きを読む】
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安倍晴明っぽい? 『大江戸火龍改』

 夢枕獏の伝奇シリーズ。 江戸時代の後期、怪異や妖物などに対処する「火龍改」を務める、謎めいた男・遊斎の活躍を描く。  飄々とした遊斎のたたずまいは、どこか安倍晴明に通じるものが。著者... 【続きを読む】
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巨大マンションで殺し合いが 『ハイ・ライズ』

 J・G・バラードによる、純文学みたいなSF。  英ロンドンの郊外に建てられた、40階建て1000戸という巨大な分譲マンションが舞台。内部にはスーパーマーケットやプール、レストラン、学... 【続きを読む】
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空気感や心情がよみがえる 『四畳半神話大系』

 人生も半世紀を過ぎたというのに、過去にしでかしたアレコレの思い出に、しばしば悩まされる。 もう関係者は忘れていて、ウジウジこだわってるのは私だけなんだろうけど、どうにも頭から離れない。この... 【続きを読む】
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