天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

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自由への“感度”を育もう『勉強するのは何のため?』

「なぜ勉強するの?」「なぜ学校に行くの?」という素朴な疑問に、教育哲学の先生が答えた、中高生向けの本。  勉強とは何か? 私たちが“自由”を獲得する(「これが自由なんだ!」と実感できるようになる)ため... 【続きを読む】
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ネタとギャグ 乱れ撃ちのスパイ小説 『定吉七番の復活』

東郷隆による、キレまくってるスパイ(ギャグ?)小説。  「殺人許可証を持つ丁稚」「世界で最も危険な丁稚」などと呼ばれる定吉七番が主人公。 大阪商工会議所秘密会所に所属し、関西経済界の利権を守る敏腕情報... 【続きを読む】
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死に方だって前向きに 『小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』

独身者が自宅で死を迎える“在宅ひとり死”。 これを果たす方策について、社会学者の上野千鶴子が書いた対談本。相手は日本在宅ホスピス協会会長の小笠原先生。  死に方を選べるとすれば、実はガン死が一番良いら... 【続きを読む】
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琉球舞踊めぐるドラマチックな物語 『黙示録』(上・下)

池上永一の琉球王朝モノ。  舞台は18世紀。 清国と徳川幕府に従属し、軍事や産業で劣る小国・琉球は、文化や芸術に力を入れて影響力を増すという独自の外交政策を展開してた。  賤民だった主人公は、才能を見... 【続きを読む】
ビジネス

事例に触れて「センス」を磨く 『戦略読書日記』

経営学者による、ちょっとユニークな書籍ガイド。  企業経営とは、経営者が個々の「センス」によって行なうもの。 高度な「スキル」を有する人材をたくさん集めても、それで経営が成り立つ訳ではないそうな。  ... 【続きを読む】
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社会や環境がもたらす呪縛を考察 『魂の脱植民地化とは何か』

社会や環境から押し付けられる価値観や行動規範などが、無自覚なままに私たちの思考・言動を縛り、悪影響を及ぼしてる状態…これが「魂の植民地化」らしい。 呪縛が生まれる構造や、そこから脱するための道筋などを... 【続きを読む】
マンガ

医療保護入院の実体験マンガ 『アル中病棟』

『失踪日記』に続く、吾妻ひでおの実体験マンガ。  アルコール依存症になって医療保護入院させられ、通称“アル中病棟”で過ごした日々が、作者の目線で描かれてる。  実際には陰惨な状況なんだろうけど。ギャグ... 【続きを読む】
エッセイ

山鉾からレシピまで 魅せる細密イラスト 『河童のスケッチブック』

妹尾河童のエッセイ集。 著者を取り巻く雑多なモノゴトが、モノクロの緻密なペン画とともに紹介されている。読み応えも見応えも充分。  読んだのは文庫本なんだけど、上下に開いて読ませる、凝った作り。 祇園祭... 【続きを読む】
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認識の極致へ 刺激的な思索 『ウィトゲンシュタイン 言語の限界』

天才哲学者の生涯や業績について、言語哲学・分析哲学の専門家が紹介してる本。  言語の限界、認識の極致を見極めようとしたウィトゲンシュタインの思索。 それはもちろん刺激的なんだけど、当人の生き方も、負け... 【続きを読む】
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