天竺堂の本棚

ビジネス

必要なのは自分独自の価値基準 『マーケット感覚を身につけよう』

あらゆるモノゴトには個別の価値があり、さまざまな条件下・状況下で交換されてる。こんな世の中を渡っていくために「価値を認識する能力(売れるものに気付く能力)」を身に着けよう…と主張してる本。 自分独自の... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

資源の適正配分へ 効率と衡平の両立を 『幸せのための経済学』

中高生向けに書かれた、経済学の入門書。 限りある資源を適正に配分することで、幸福な社会の実現を目指す学問が経済学。そのためにクリアすべき課題が「効率」と「衡平」だと。 ちょっと耳慣れない衡平とは、人々... 【続きを読む】
ノンフィクション

有名・無名の職人たち 白洲正子が認めた“一流” 『日本のたくみ』

白洲正子による、工芸職人へのルポルタージュ。元は『藝術新潮』の連載だったらしい。 染織や木工、陶芸などの分野で、高い技術を発揮し、確かな実績を残してる人材を紹介。 有名な巨匠もいれば、無名の才人もいる... 【続きを読む】
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ノンフィクション

稀覯本への執念 奇怪な“生態”紹介 『古本マニア 雑学ノート』

マトモな社会生活を捨て、稀覯本の収集に血道を上げるマニアたち。 数々の実例でもって開陳される、彼ら(著者も含めて?)の常軌を逸した情熱と執念には、ただ唖然とするばかり。 「古書は集めるためにあるもので... 【続きを読む】
エッセイ

読ませるリレーエッセイ 才人の個性激突 『「芸」と「能」』

酒井順子と清水ミチコのリレーエッセイ。 タイトルから受ける印象は、芸能界周辺の話題みたいな。 にもかかわらず、両者とも書きたいものばかり書いてる印象。 しかも、リレーしてるようでリレーしてない。 相手... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

軽妙な短編集 “チャンプ本”の思い出も 『バールのようなもの』

清水義範の短編小説集。 エッセイ風あり、パスティーシュ(文体模倣)あり、人間観察に基づいた業界裏話(?)あり、どれも軽妙な12編。 表題作は、テレビや新聞の事件報道にしばしば登場する「バールのようなも... 【続きを読む】
マンガ

危機と闘い ホコロビ上回る勢いが 『ジョジョの奇妙な冒険7 スティール・ボール・ラン』(1~24)

全巻を一気読みすると、未回収なままの伏線とか、登場人物の扱いの変化とか、細部の不自然さとか、コジツケ気味の理屈とか、そんなところに気が付いてしまう。 けれど、たくさんの不出来を補って余りある、物語の勢... 【続きを読む】
マンガ

若き乱蔵が台湾へ 描き手の“愛情”全編に 『闇狩り師 キマイラ天龍変』

夢枕獏の2大伝奇シリーズ『闇狩り師』『キマイラ』の外伝的マンガ。 青年時代の九十九乱蔵は、台湾でキマイラと闘ったことがある…というエピソードを膨らませた意欲作。 キマイラの造形とか、チャクラの働きを視... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

ユニークな視点や枠組み 言語化も巧みな評論集 『街場の憂国論』

内田樹の評論集。 日本が抱える諸問題を、ユニークな視点や枠組みで捉える。グローバル化やリバタリアンには批判的。 農業でも何でも国際競争力をつけるために生産性を上げようとすれば、人件費の削減は避けられな... 【続きを読む】
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