天竺堂の本棚予想外の展開に「そっちかよ!」 『異常(アノマリー)』 仏人作家による、ジャンル横断的な群像劇。 フランスからアメリカへ向かう旅客機が、大西洋上空で嵐に遭い、乗客や乗務員に“異常”な現象が降りかかるという話。 この“異常”によって人生が大きく変化すること... 【続きを読む】2023.09.05天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚数奇な運命に翻弄されまくる一族 『百年の孤独』 母方の祖父は102歳で亡くなった。 その祖父の葬儀の真っ最中に、私の息子が生まれた。 私は産院にいたので、葬儀の様子は知らないが、祖父の曾孫が誕生したと葬祭場でアナウンスがあったそうだ。 祖父と曾孫... 【続きを読む】2023.08.08天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚どっぷり浸れる 濃密な物語世界 『サラゴサ手稿』(上・中・下) 中世スペインの山中を旅する青年騎士が、いろんな人びとに出会い、いろんな話を聴かされる、61日間の物語。 出てくるのは、謎めいたイスラム教徒の美人姉妹や、神秘を探求するカバラ学者、元貴族というジプシー... 【続きを読む】2023.05.27天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚怪事件挑み成長 高い期待値 『子宝船』 事件現場に落ちてた物品の持ち主とか、近隣をウロついてた不審人物とか、そんな連中を引っ張ってきてガンガン拷問し、無理矢理に「私がやりました」と言わせる。で、一件落着。 ……こんな“捕物”ばかりだったら... 【続きを読む】2023.04.17天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚凶悪な撲殺魔 鮫島と対決 『新宿鮫 黒石』 世の中には、いろんな殺し方、殺され方があって、それぞれに悲惨ではあるだろうけど。 個人的に「イヤだ」と強く思うのが撲殺。鈍器でもってなぐり殺すこと。 殺したり殺されたりしたことのない私でも、なぐった... 【続きを読む】2023.02.20天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚満州の架空都市 半世紀にわたる群像劇 『地図と拳』 戦争に行ったことはないし、誰かを殺そうとしたこともない。 なので、銃弾飛び交う前線に放り出された新米歩兵の気持ちは分からない。 それでも、戦争について見聞した知識や情報と、自分の経験を基に、想像して... 【続きを読む】2022.11.30天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚絶体絶命の地下空間 厳しい選択迫る 『方舟』 地下洞窟に設けられた3層の建築「方舟」。 たまたま男女が集まってるところに地震が発生、出入口が岩で塞がれると同時に、地下水が浸水し始める。全滅の危機。 やがて、誰か1人が犠牲になれば、他が助かると判明... 【続きを読む】2022.10.31天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚ナナメ上へ… 転がっていく物語 『とんこつQ&A』 予定や約束、やっておきたい雑事などを忘れずに行なえるよう、手帳に書き込むことにする。 ところが、要件を書き忘れたり、手帳を見るのを忘れたり、手帳をどこかに置き忘れるなどして、どうにもうまくいかない。 ... 【続きを読む】2022.10.17天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚本編よりデカい? 著者公認の“外伝” 『三体X 観想之宙』 SF大作『三体』の二次創作というか外伝というか番外編みたいな物語。 三体世界へスパイとして送り込まれた雲天明はどうなってたのか…という、本編で語られなかった部分を、熱心なファンが補完&創作して発表。... 【続きを読む】2022.08.26天竺堂の本棚小説