小説

天竺堂の本棚

デカくてスゴくて 『三体3 死神永生』(上・下)

 中国産SF大作の完結編。  外宇宙から迫り来る危機また危機に、人類文明はありったけの科学技術と工業力でもって抵抗する。 その行く末を、冷凍睡眠を繰り返しながら見守り続ける主人公。 ... 【続きを読む】
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構想膨らませた意欲作 『小説 火の鳥 大地編』(上・下)

 手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の「大地編」を、桜庭一樹が小説として書き継いだ意欲作。  日中戦争後の上海で、長寿をもたらす未知のホルモンを分泌する伝説的な鳥の捕獲を狙う日本軍が、タ... 【続きを読む】
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濃厚キャラが物語に影響 『星系出雲の兵站 -遠征-』(1~5)

 往年の時代劇大作『柳生一族の陰謀』に、烏丸少将という悪役が登場する。 演じてるのは成田三樹夫。徳川三代将軍をめぐる幕閣内の暗闘につけ込もうと策謀する、公家の役だった。 顔は白塗り、口調は「... 【続きを読む】
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またもや謎の“商人”が 『魂手形』

 宮部みゆきのライフワーク的な伝奇シリーズ、その第7巻。  百物語の聴き手である富次郎は、聴き終えた物語にちなんだ絵を描くことを自分に課してる。 モチーフの選択が毎回、ナナメ上あたりに... 【続きを読む】
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人工親友から見た人間たち 『クララとお日さま』

 カズオ・イシグロのSF小説。 ノーベル文学賞の受賞後第1作。  舞台は近未来らしい社会で、子供たちの成長に寄り添うAF(人工親友)のクララが主人公。人工知能を搭載した人間型ロボットみ... 【続きを読む】
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食べたくなる読後感 『かつどん協議会』

 カツ丼において最も重要な要素は何か? 豚肉や玉子や米などの業界団体の代表たちが集まり、屁理屈やプライドを戦わせるという、奇妙な中編小説が表題作。 東海林さだおとか久住昌之に通じる針小棒大な... 【続きを読む】
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腹が減っては戦はできぬ 『星系出雲の兵站』(1~4)

 兵站を前面に打ち出してる、異色のミリタリーSF。 遠未来の植民星系を舞台にした、未知なる存在の侵略行為に対抗する、軍事組織や統治機構での群像劇。  戦争での補給や備蓄管理などの後方支... 【続きを読む】
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どんでん返しが降りかかる 『その裁きは死』

 面白いミステリーにどんでん返しは付きモノ。 そして、探偵に相棒がいる場合、どんでん返しは相棒へ降りかかる。  なぜならば相棒である“ワトソン役”は、読者の側に立って、事件の謎に翻弄さ... 【続きを読む】
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新米刑事を相棒に 『冬の狩人』

 新宿警察署のベテラン刑事・佐江が活躍する、大沢在昌の“狩人シリーズ”。 今回は関東近隣の地方都市を舞台に、地元企業のスキャンダルに絡む事件へ、新米刑事と共に挑んでいく。  新聞連載だ... 【続きを読む】
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