知識・教養

天竺堂の本棚

時代を、社会を、自分を語る書評 『打ちのめされるようなすごい本』

米原万里の書評集。 前半が週刊誌の連載コラム、後半は新聞や雑誌への寄稿文。 ロシア語の同時通訳で活躍した著者だけに、旧ソ連や東欧に関するノンフィクションを数多く紹介。知らない本ばかりなので、かえって新... 【続きを読む】
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社会的枠組みに着目 問題解決へ成果 『あなたへの社会構成主義』

社会構成主義(社会構築主義)という社会学方面の考え方について、丁寧に解説してある本。 世間一般に「事実だ」「真理だ」「常識だ」と信じられてるモノゴトには、私たちの文化や歴史、伝統、価値観などが密接に関... 【続きを読む】
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再び対話へと還す…臨床哲学の試み 『「聴く」ことの力』

「臨床哲学」なるものを追究してる本。 対話から始まったとされる哲学を、再び対話へと還していく試みらしい。 自分と他者とのコミニュケーションについて、著者は「その仕組みは?」「意味や意義は?」などと深く... 【続きを読む】
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形而上の理論や概念 図解で示す 『哲学用語図鑑』

「辞典」じゃなく「図鑑」なところがミソ。著者がグラフィック・デザイナーというところもミソかな。 構造主義とか脱構築とか言語ゲームとか、古代から現代までの哲学者たちが提唱した理論や概念などを、シンプルに... 【続きを読む】
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現実的で合理的 君主の心構え 『マキアヴェッリ語録』

マキャベリ(マキアヴェッリ)の著作や書簡などから、普遍的と見られる箇所を、塩野七生がまとめ直した箴言集。 有名な言葉「目的は手段を正当化する」。 しばしば「目的のためなら手段を選ばない」などと解釈され... 【続きを読む】
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社会の疲弊避ける“対抗発展”を提唱 『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』

『世界がもし100人の村だったら』を書いた政治学者が、経済成長を不可欠とするような“常識”に疑義を唱えてる本。 全世界の人々の生活水準が、先進国の一般市民レベルまで引き上げられたなら、この地球数個分の... 【続きを読む】
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思想や価値観 歴史から俯瞰 『17歳のための世界と日本の見方』

松岡正剛による、大学生向けの講義をまとめた本。 日本や世界の歴史を俯瞰しながら、物語や言語の発生、宗教の成り立ち、文化の相互作用…などなどを、平易な言葉で解説。 現代に生きる私たちにも影響を及ぼす、思... 【続きを読む】
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“良い教育”とは? 哲学から模索 『教育の力』

教育哲学の研究者が、学校教育の在り方について提言してる本。 自由を手に入れる力を与えるものが教育であり、互いの自由を承認し合うことを学ぶ場が学校である…というのが、著者の持論。 その考えを基に、良い教... 【続きを読む】
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信者らの宗教観 “濃い/薄い”で説明 『教養としての宗教入門』

宗教研究者が世界各地の宗教を紹介した本。 メジャーな8つの宗教の、それぞれの成り立ちや教義などを分かりやすく解説。 宗教観を“濃い/薄い”で説明してるところが特徴。 信者と見なされる人々でも、宗教由来... 【続きを読む】
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