天竺堂の本棚 声にならない苦しみ 耳傾ける調査 『世界の悲惨』(1) フランスの社会学者・哲学者ブルデューが指揮し、市井の人びとに行なった聴き取り調査の本。 全3巻のうち、第1巻を読む。 本書のコンセプトは「社会は表立って表現されることのない苦しみであふれている、その声... 【続きを読む】 2021.06.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 ヤル気しかなくても 徹底的に応援 『独学大全』 勉強が大嫌いだった私。 ではあるけど、馬齢を重ねるほどに自分の無知を思い知らされ、ついに「どうにかしよう!」と一念発起。 したは良いものの、もはや導いてくれる人はおらず、「どうするの?」と戸惑うばかり... 【続きを読む】 2021.01.10 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 格差や分断生む 資本主義の問題 『日本列島回復論』 商品やサービスを提供する際、しばしば「差別化をしよう」とか言う。競合との差別化ができれば、値下げ競争におちいらずに済むから。 ところが、そのあたりに資本主義の大きな問題があると著者は述べる。 ライバル... 【続きを読む】 2020.10.27 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 私たちの言動縛る 閉鎖的な“場” 『同調圧力』 犯罪者の親族へ非難が集まる。部活で先輩への服従を強いられる。会議で前向きな提案をして煙たがられる。ダークスーツを着て就職活動に臨む。 これらの現象は、日本社会にはびこる同調圧力の作用。 誰かが「こうし... 【続きを読む】 2020.10.16 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 テロ行為に至る メカニズム考察 『歪んだ正義』 アニメや特撮などのヒーロードラマに登場する悪役たち。ドラマを観るに、その大多数には「悪いことをしてる」との自覚がある模様。 だけど現実の、凶悪なテロ事件を起こした実行犯たちは、マスコミへ「これは聖戦な... 【続きを読む】 2020.10.05 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 「ドット型王国」へ 縮みゆく社会 『未来の地図帳』 将来の日本について、ひとつの具体像を示してる本。 各種の統計データなどから導き出される必然として、もはや人口減少と東京一極集中は止められない。 これに対し、著者は「戦略的に縮む」と提言。 行政区の枠を... 【続きを読む】 2020.09.10 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 障害者の価値 伝え続ける意義 『なぜ人と人とは支え合うのか』 『こんな夜更けにバナナかよ』で知られるノンフィクション作家が、相模原障害者施設殺傷事件を経て、福祉の意義や障害者の価値などについて述べてる本。 世間には「障害者って、生きている価値があるんでしょうか?... 【続きを読む】 2020.08.31 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 自由な社会にこそ 実はルールが必要 『友だち幻想』 人間関係から生じる悩みについて、社会学者が考察してる本。 個人への具体的アドバイスや、学校教育への提言などが書いてある。 興味深かったのは、“自由”とは何か、どんな状態が望ましいのかを説いてる箇所。 ... 【続きを読む】 2020.07.21 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 “必然”の連鎖? 人類史の流れ 『銃・病原菌・鉄』(上・下) 日本に生まれ、某県某市で暮らしてる私。 民主主義とか科学技術とか、文明の便益をそれなりに享受できてる。一方で、便益が享受できてない国家・地域もたくさんある。 この事実は、私自身の才能や努力とも、日本人... 【続きを読む】 2020.05.20 天竺堂の本棚知識・教養