天竺堂の本棚

英国版の令嬢戦隊? アベンジャーズ娘? 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』

英ビクトリア朝のロンドンを舞台にした“スチームパンク”作品群のひとつ。 主人公はジキル博士の娘で、これにハイド氏の娘(つまり異母妹)と、モロー博士の娘、フランケンシュタイン博士の娘、ラパチーニ教授の娘... 【続きを読む】
エッセイ

食の印象や感動 前向きに捉えたい 『おなかがすいたハラペコだ。』(1・2)

椎名誠の食エッセイ。正続2冊を一気読み。 世界各地に足を運び、あれこれ見聞きし、食べてきた著者だけに、話題豊富にしてネタどっさり。 のはずなのに、同じような話が頻出してる。 「高齢者の繰り言」とか意地... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

史強に嫁を見付けてほしい 『三体2 黒暗森林』(上・下)

話題のSF巨編、第2弾。 地球侵攻の壮大さとか、面壁者と破壁人の頭脳戦とか、未来社会の変わりようとか、宇宙社会学の興趣とか、読みどころがテンコ盛り。 ページをめくる手が止まりませんでした。 それはとも... 【続きを読む】
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施設長の学び!

ステップアップを考える

ウチのような障害者支援施設は、障害者総合支援法の枠組みの中で運営されています。 とは言え、法制度が実態に合っているのかどうかは疑問です。 私は正直、少なからぬ“ズレ”を覚えます。個人的な印象ではありま... 【続きを読む】
マンガ

業界の実際 芸人がマンガで紹介 『ゴミ清掃員の日常』

ゴミ回収・処理の舞台裏を描いたエッセイ風のマンガ。 著者は中堅(?)のお笑い芸人で、妻の出産に際して安定収入を確保すべく、副業でゴミ清掃員に。ホノボノとした素朴な作画は、妻の担当。 年齢制限がなかった... 【続きを読む】
エッセイ

弱さや惨めさ肯定 “後退”の啓発本 『あやうく一生懸命生きるところだった』

ユニークな自己啓発本。と言うか、むしろ“後退”を指向してるエッセイ。 著者は40代の韓国人男性。 3浪して難関美大に入学、兵役を経て30歳で卒業し、会社員とイラストレーターを兼業するも、どちらにもヤル... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

家庭人を目指す 凄腕の殺し屋 『AX』

伊坂幸太郎の連作短編集。 主人公は凄腕の殺し屋、通称「兜」。普段は平凡なサラリーマンとして、妻子と暮らしてる。 何故か兜は恐妻家で、妻の機嫌を損ねないよう、家庭では常に細心の注意を払ってる。深夜に帰宅... 【続きを読む】
施設長の学び!

“親亡き後”に備えて

障害児・者の親御さんたちが懸念する“親亡き後”の問題。 自分たちの死後、この子はどうなるのか…模索し、悩み続けている方は多いようです。 私が見聞きした2つの事例をご紹介します。 知的障害のあるAさんと... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

自由な社会にこそ 実はルールが必要 『友だち幻想』

人間関係から生じる悩みについて、社会学者が考察してる本。 個人への具体的アドバイスや、学校教育への提言などが書いてある。 興味深かったのは、“自由”とは何か、どんな状態が望ましいのかを説いてる箇所。 ... 【続きを読む】
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