天竺堂の本棚

思想と社会の関係 哲学者が解説 『資本主義に出口はあるか』

日本の哲学者が、社会のこれまでを振り返り、これからを展望してる本。 私たちの自由と平等についての考え、その根底にはロック的な傾向(消極的な自由、機会の平等、右派)とルソー的な傾向(積極的な自由、結果の... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

時代超えて戦い続ける鮫島 『新宿鮫 暗約領域』

新宿警察署生活安全課の鮫島は、年齢が四十代のどこかで止まってしまった模様。 前作までに上司と恋人を失ったけど、女性上司が赴任してきたり、若手とコンビを組まされるなど、新たな変化もあって飽きさせない。 ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

表紙とは大違い 猟奇的サスペンス 『連続殺人鬼 カエル男』

カエルの着ぐるみ姿の変人が、シュールな事件を起こしまくる脱力ミステリ…みたいな、ユーモラスな表紙を見て浮かんできたイメージとは大きく異なる、猟奇的なサイコサスペンス。 カエルをもてあそぶ幼児のように、... 【続きを読む】
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施設長の学び!

親は半生、きょうだいは一生…

障害児・者の家族らで組織する某団体の、全国大会に参加しました。 思いがけず、大会で行われるシンポジウムに登壇することになったのです。 シンポジウムのテーマは「活力ある育成のために」。 ダウン症の弟がい... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

目をそむけられない 日常の問題 『クジラアタマの王様』

冒険と刺激に満ちた別の世界で生きたいと願ったり。ここではないどこかに“真のオレ”がいるに違いないと思ったり。 そんな夢想にふけってた青少年のころから、何十年も経った現在。 オッサンになってしまった自分... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

“発展”の是非 読み手に問いかける 『言の葉の樹』

ル=グウィンの長編SF。 宇宙連合エクーメンがもたらす文明を受け入れた、惑星アカが舞台。 アカの支配勢力は、産業や経済を飛躍的に発展させる半面、それまでの文化を全否定しようとしてた。徹底的な焚書。 エ... 【続きを読む】
施設長の学び!

「○」や笑顔を増やす支援

私の失敗の話をします。何年も前、実習先での経験です。 失敗をきっかけに、多くの学びが得られました。これは学びの話でもあります。 実習先の施設にいた、利用者Aさん。 自閉傾向が強いせいか、周りにいる人た... 【続きを読む】
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カノジョさえいれば 夢想抱く探偵 『IQ2』

無差別殺傷事件を起こした男が、犯行前にネットで「彼女さえいればこんな惨めに生きなくていいのに」なんてつぶやいてたそうな。 カノジョができたら、どんなオトコでもハッピーになれるのか? ハッピーになれるか... 【続きを読む】
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創設からの歩み さまざまな視点で 『夢見る帝国図書館』

国立国会図書館の前身とされる帝国図書館を題材にした、ちょっとユニークな小説。 人物パートと図書館パートが交互につづられる。 前者は、主人公の女性ライターが偶然出会った、天真爛漫な老女・喜和子さんをめぐ... 【続きを読む】
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