天竺堂の本棚

鼓舞する言葉 危うい良薬? 『自己信頼』

アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。 読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。 自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

真実追う少女 したたかに成長 『嘘の木』

フランシス・ハーディングによる、ミステリ風味のファンタジー。 舞台は19世紀後半のイギリス。 主人公は利発な少女で、著名な博物学者の父親が捏造事件を起こし、一家で離島に移り住むことに。 ところが、スキ... 【続きを読む】
ブロポタ

くま川鉄道湯前駅前-JR人吉駅前:「球磨川サイクリングロード」を行く

起点を示す石碑 熊本県で自転車専用として整備されている道路は、先日走った「ゆうかファミリーロード」と、もうひとつ。今回の「球磨川サイクリングロード」です。 小学5年生(現時点)の息子と、親子で輪行しま... 【続きを読む】
スポンサーリンク
天竺堂の本棚

50年分を網羅 痛快な文芸評論 『日本の同時代小説』

斎藤美奈子による、現代日本の文芸評論。 1960~2010年の純文学を中心に、SFやミステリ、ケータイ小説まで、幅広く網羅。 年代ごとの社会情勢や出来事に絡んで、その時に話題となった文芸作品が列挙され... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

幽霊たちが養育 英国版の鬼太郎? 『墓場の少年』

ニール・ゲイマンのファンタジー。 何者かに家族を殺害され、たまたま墓地に迷い込んで命拾いした男児が主人公。墓地に棲む幽霊たちに育てられて成長し、やがて、家族の仇と向き合うことに…という物語。 暗くて寂... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

絶望的な逃避行 父娘が見出す絆 『拳銃使いの娘』

イジメられっ子としてビクビクしながら生きてた少女の前に、突然、強盗を働いて服役してたはずの父親が現れる。 釈放と同時に、因縁のあったギャングの首領から処刑宣告(家族全員)が下されたため、11歳の娘を守... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

緊迫から疾走へ 刺激的なファンタジー 『カッコーの歌』

フランシス・ハーディングのファンタジー。 舞台は第一次大戦後のイギリス。 冒頭、主人公の少女が記憶喪失の状態で目覚める。池でおぼれかけたらしい。記憶は徐々によみがえってくるけど、イマイチ確信が持てない... 【続きを読む】
施設長の学び!

“大学”で学び直してみる

このほど、「放送大学」に入学しました。 大学入学資格(高等学校卒業など)があれば入れる、通信制の大学です。 手続きをして学費を支払うと、入学許可書が送られてきました。あとは自分で学習を進めていくだけで... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

改稿の謎めぐるディストピアSF 『カムパネルラ』

『銀河鉄道の夜』をモチーフにした、山田正紀のSF。 舞台は現代日本なんだけど、メディア管理庁という思想統制機関が支配するディストピア。 ここでの「銀河鉄道の夜」は、自己犠牲を賛美してるとも読み取れる第... 【続きを読む】
スポンサーリンク