天竺堂の本棚 特捜部の“謎”に直面 新展開へ 『機龍警察 狼眼殺手』 シリーズ5作目。新たな展開が待ってます。 この物語には、初めから「他国に優る先端テクノロジーを搭載する機甲兵装が、どうして警視庁特捜部に配備されてるの?」という根本的な“謎”がある。 次世代通信事業に... 【続きを読む】 2017.10.04 天竺堂の本棚小説
マンガ “交換日記”のドラマ 読後感さわやか 『カツカレーの日』(1・2) 恋愛と結婚の間でココロ揺れてるアラサー女子が主人公。たまたま入ったカフェの落書きノートを通して、謎の人物との交流が始まり…というマンガ(2巻完結)。 このSNS全盛の時代に、あえて“交換日記”というア... 【続きを読む】 2017.10.02 マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 弱く愚かな人々 普遍的な姿に共感 『火星年代記(新版)』 名高いSF短編集を、ブラッドベリ自身が改訂した“決定版”みたいな本。 人類の火星進出に絡んだ短編が時系列に並んでるんだけど、旧版よりも時代設定が未来へずらされ、いくつかの話が追加・削除してある。訳文も... 【続きを読む】 2017.09.27 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 SFとミステリの合体? 奇想の意欲作 『ジャック・グラス伝』 著者によると「“黄金期”のSF小説と“黄金期”の推理小説を合体させてみたい」との意向で書かれたそうな。 太陽系に拡がった人類が、封建的な階級社会を築いてる未来世界が舞台。 「宇宙的殺人者」と称されるジ... 【続きを読む】 2017.09.17 天竺堂の本棚小説
ビジネス 人口減少社会への対応策 新たな充足目指す 『里山資本主義』 人口減少社会に向けての具体的な対応策を示してる、日本総研の研究員と、NHK広島取材班の共著。 地元の資源を活かしてモノやエネルギーを地域内で循環させる仕組みを創出し、住民たちの協力関係を基盤とした充足... 【続きを読む】 2017.09.14 ビジネス天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 小惑星探査めぐる謎 ミステリ風ハードSF 『ここから先は何もない』 山田正紀の長編SF。 日本が打ち上げた小惑星探査機が、予定されていなかった未知の小惑星に着陸。常識的には存在するはずのない“資料”を回収してきた。 資料は米軍が横取りし、沖縄の離島に秘匿してしまう。こ... 【続きを読む】 2017.09.11 天竺堂の本棚小説
マンガ 戦前から現代へ “家族”の群像劇 『昭和元禄落語心中』(1~10) 雲田はるこの落語マンガ。 刑務所を出たばかりの元ヤクザの主人公が、名人と呼ばれる落語家に弟子入りし、芸を磨いていく。 “鬼コーチにしごかれて才能が開花”系かと思ったら、中盤で物語は戦前へ。後に名人とな... 【続きを読む】 2017.09.05 マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 再キャスティング強いる どんでん返しのミステリ 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午のミステリ。 高齢者を狙う悪徳商法に絡んだ殺人事件の謎を、元探偵の主人公が追求するという物語。 終盤にオドロキのどんでん返しが待ってる。 明かされた“真相”によって、読みながら思い浮かべてきた... 【続きを読む】 2017.09.04 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 世界の“実相”に迫る ユーモア(?)SF 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』 神林長平のユーモア(?)SF。 生活家電にまで人工知能(AI)が普及してる近未来が舞台(長野県内)。 引きこもりの中年男が、真実を照らすという古代の燭台と出合い、“この世の実相”に迫る。 AIに囲まれ... 【続きを読む】 2017.09.02 天竺堂の本棚小説