マンガ 戦前から現代へ “家族”の群像劇 『昭和元禄落語心中』(1~10) 雲田はるこの落語マンガ。 刑務所を出たばかりの元ヤクザの主人公が、名人と呼ばれる落語家に弟子入りし、芸を磨いていく。 “鬼コーチにしごかれて才能が開花”系かと思ったら、中盤で物語は戦前へ。後に名人と... 【続きを読む】 2017.09.05 マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 再キャスティング強いる どんでん返しのミステリ 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午のミステリ。 高齢者を狙う悪徳商法に絡んだ殺人事件の謎を、元探偵の主人公が追求するという物語。 終盤にオドロキのどんでん返しが待ってる。 明かされた“真相”によって、読みながら思い浮かべてき... 【続きを読む】 2017.09.04 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 世界の“実相”に迫る ユーモア(?)SF 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』 神林長平のユーモア(?)SF。 生活家電にまで人工知能(AI)が普及してる近未来が舞台(長野県内)。 引きこもりの中年男が、真実を照らすという古代の燭台と出合い、“この世の実相”に迫る。 AIに囲... 【続きを読む】 2017.09.02 天竺堂の本棚小説
ビジネス 少子高齢化の近未来 機械の導入可能性探る 『誰が日本の労働力を支えるのか?』 野村総研の研究者らが、2030年の日本を予見したリポート。 少子高齢化の進行により今後、700万人以上の労働力が失われてしまうことは確定的。その穴は、高齢者や女性や障害者らをフル活用できたとしても埋... 【続きを読む】 2017.08.28 ビジネス天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 悩みさまよう若侍 詩的な剣戟場面 『ブラッド・スクーパ』 若き侍・ゼンの彷徨を描く、『ヴォイド・シェイパ』に続くシリーズ2作目。 不老不死をもたらすという「竹の石」をめぐり、ゼンが盗賊団と対決する。 日本でありながら日本でないような、時代劇でありながら時代... 【続きを読む】 2017.08.26 天竺堂の本棚小説
エッセイ 揺れ動く内面見せる 日記的な雑文集 『ナガオカケンメイの考え』 グラフィックデザイナーによる、2000年3月から2005年11月までの雑記集。 デザイン業界、デザイナーという仕事、プロとしての姿勢、会社経営、生き方…などなど。その時々に考えたり思ったりしたことが... 【続きを読む】 2017.08.22 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 作家“収蔵”する図書館 ウルフの奇想炸裂 『書架の探偵』 ジーン・ウルフの奇想が炸裂してるSF。 小説家や詩人の複製人間たちが図書館に“蔵者”として収蔵され、ユーザーが面会したり借り出したりできる未来世界が舞台。 主人公はミステリ作家(故人)から複製された... 【続きを読む】 2017.08.17 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 奇書めぐるミステリ 濃いキャラ続々 『女學生奇譚』 読んだ者が発狂したり、失踪してしまうという古書『女學生奇譚』。 どこかの屋敷に監禁されてたらしい女学生の手記(古書の内容)と、その謎を主人公のフリーライターが追っていく様子が、交互に物語られる。 不... 【続きを読む】 2017.08.16 天竺堂の本棚小説
マンガ 異様集団での日常 マンガで紹介 『カルト村で生まれました。』 原始共産主義っぽいカルト集団が運営する“村”での実体験を紹介した、ユニークなマンガ。 書名のとおり、作者はカルト村で生まれ、高校時代まで過ごしたそうな。 カルト村の中では、“争いを生む”として、個人... 【続きを読む】 2017.07.30 マンガ天竺堂の本棚