天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

マンガ

戦前から現代へ “家族”の群像劇 『昭和元禄落語心中』(1~10)

雲田はるこの落語マンガ。 刑務所を出たばかりの元ヤクザの主人公が、名人と呼ばれる落語家に弟子入りし、芸を磨いていく。  “鬼コーチにしごかれて才能が開花”系かと思ったら、中盤で物語は戦前へ。後に名人と... 【続きを読む】
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再キャスティング強いる どんでん返しのミステリ 『葉桜の季節に君を想うということ』

歌野晶午のミステリ。 高齢者を狙う悪徳商法に絡んだ殺人事件の謎を、元探偵の主人公が追求するという物語。  終盤にオドロキのどんでん返しが待ってる。 明かされた“真相”によって、読みながら思い浮かべてき... 【続きを読む】
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世界の“実相”に迫る ユーモア(?)SF 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』

神林長平のユーモア(?)SF。  生活家電にまで人工知能(AI)が普及してる近未来が舞台(長野県内)。 引きこもりの中年男が、真実を照らすという古代の燭台と出合い、“この世の実相”に迫る。  AIに囲... 【続きを読む】
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ビジネス

少子高齢化の近未来 機械の導入可能性探る 『誰が日本の労働力を支えるのか?』

野村総研の研究者らが、2030年の日本を予見したリポート。  少子高齢化の進行により今後、700万人以上の労働力が失われてしまうことは確定的。その穴は、高齢者や女性や障害者らをフル活用できたとしても埋... 【続きを読む】
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悩みさまよう若侍 詩的な剣戟場面 『ブラッド・スクーパ』

若き侍・ゼンの彷徨を描く、『ヴォイド・シェイパ』に続くシリーズ2作目。 不老不死をもたらすという「竹の石」をめぐり、ゼンが盗賊団と対決する。  日本でありながら日本でないような、時代劇でありながら時代... 【続きを読む】
エッセイ

揺れ動く内面見せる 日記的な雑文集 『ナガオカケンメイの考え』

グラフィックデザイナーによる、2000年3月から2005年11月までの雑記集。  デザイン業界、デザイナーという仕事、プロとしての姿勢、会社経営、生き方…などなど。その時々に考えたり思ったりしたことが... 【続きを読む】
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作家“収蔵”する図書館 ウルフの奇想炸裂 『書架の探偵』

ジーン・ウルフの奇想が炸裂してるSF。  小説家や詩人の複製人間たちが図書館に“蔵者”として収蔵され、ユーザーが面会したり借り出したりできる未来世界が舞台。 主人公はミステリ作家(故人)から複製された... 【続きを読む】
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奇書めぐるミステリ 濃いキャラ続々 『女學生奇譚』

読んだ者が発狂したり、失踪してしまうという古書『女學生奇譚』。  どこかの屋敷に監禁されてたらしい女学生の手記(古書の内容)と、その謎を主人公のフリーライターが追っていく様子が、交互に物語られる。 不... 【続きを読む】
マンガ

異様集団での日常 マンガで紹介 『カルト村で生まれました。』

原始共産主義っぽいカルト集団が運営する“村”での実体験を紹介した、ユニークなマンガ。 書名のとおり、作者はカルト村で生まれ、高校時代まで過ごしたそうな。  カルト村の中では、“争いを生む”として、個人... 【続きを読む】
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