天竺堂の本棚 世界の“実相”に迫る ユーモア(?)SF 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』 神林長平のユーモア(?)SF。 生活家電にまで人工知能(AI)が普及してる近未来が舞台(長野県内)。 引きこもりの中年男が、真実を照らすという古代の燭台と出合い、“この世の実相”に迫る。 AIに囲まれ... 【続きを読む】 2017.09.02 天竺堂の本棚小説
ビジネス 少子高齢化の近未来 機械の導入可能性探る 『誰が日本の労働力を支えるのか?』 野村総研の研究者らが、2030年の日本を予見したリポート。 少子高齢化の進行により今後、700万人以上の労働力が失われてしまうことは確定的。その穴は、高齢者や女性や障害者らをフル活用できたとしても埋め... 【続きを読む】 2017.08.28 ビジネス天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 悩みさまよう若侍 詩的な剣戟場面 『ブラッド・スクーパ』 若き侍・ゼンの彷徨を描く、『ヴォイド・シェイパ』に続くシリーズ2作目。 不老不死をもたらすという「竹の石」をめぐり、ゼンが盗賊団と対決する。 日本でありながら日本でないような、時代劇でありながら時代劇... 【続きを読む】 2017.08.26 天竺堂の本棚小説
エッセイ 揺れ動く内面見せる 日記的な雑文集 『ナガオカケンメイの考え』 グラフィックデザイナーによる、2000年3月から2005年11月までの雑記集。 デザイン業界、デザイナーという仕事、プロとしての姿勢、会社経営、生き方…などなど。その時々に考えたり思ったりしたことがボ... 【続きを読む】 2017.08.22 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 作家“収蔵”する図書館 ウルフの奇想炸裂 『書架の探偵』 ジーン・ウルフの奇想が炸裂してるSF。 小説家や詩人の複製人間たちが図書館に“蔵者”として収蔵され、ユーザーが面会したり借り出したりできる未来世界が舞台。 主人公はミステリ作家(故人)から複製された蔵... 【続きを読む】 2017.08.17 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 奇書めぐるミステリ 濃いキャラ続々 『女學生奇譚』 読んだ者が発狂したり、失踪してしまうという古書『女學生奇譚』。 どこかの屋敷に監禁されてたらしい女学生の手記(古書の内容)と、その謎を主人公のフリーライターが追っていく様子が、交互に物語られる。 不気... 【続きを読む】 2017.08.16 天竺堂の本棚小説
マンガ 異様集団での日常 マンガで紹介 『カルト村で生まれました。』 原始共産主義っぽいカルト集団が運営する“村”での実体験を紹介した、ユニークなマンガ。 書名のとおり、作者はカルト村で生まれ、高校時代まで過ごしたそうな。 カルト村の中では、“争いを生む”として、個人所... 【続きを読む】 2017.07.30 マンガ天竺堂の本棚
ノンフィクション 根深い差別 実態あらわに 『妄信 相模原障害者殺傷事件』 2016年7月に起きた相模原障害者殺傷事件での、朝日新聞取材班による報道などがまとめられた本。 この凶行が社会にどんな影響を及ぼしたのか、何が浮き彫りになったのか、いろんな方面に取材してあって興味深い... 【続きを読む】 2017.07.23 ノンフィクション天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 市井に棲む神々 新旧の争い 『アメリカン・ゴッズ(上・下)』 ニール・ゲイマンのファンタジー巨編。 舞台は現代アメリカ。 さまざまな民族・人種が集まるこの国には、世界各地から移民たちが連れてきた神々も存在してる。 ところが、信者の減少とか、科学や経済への信頼の高... 【続きを読む】 2017.07.12 天竺堂の本棚小説