天竺堂の本棚

エッセイ

「エッセイ」の元祖 “中庸”っぽい価値観 『モンテーニュ エセー抄』

16世紀フランスの思想家による、有名な随想録。全3巻より11編を抜粋。 「エッセイ」の元祖に当たるらしい。個人の身辺雑記が出版され、広く読まれるなんてことは、本書以前にはなかったそうな。 書斎にこもる... 【続きを読む】
マンガ

舞踏芸術の醍醐味伝える出世作 『アラベスク』(1~4巻)

山岸凉子のバレエマンガ。初期の出世作とのこと。 平凡に見えるけど、非凡な才能を秘めた主人公。その才能を見出し、シゴキまくる鬼コーチ。“スポ根”の王道的な物語(スポーツじゃないけど)。 ただ、『ガラスの... 【続きを読む】
ビジネス

「好きだ」を流行へ みうら流のビジネス書 『「ない仕事」の作り方』

みうらじゅんによるビジネス書(?)。 誰にも認知されてないユニークな“価値”を見出し、キャッチーな形を与えて社会に普及させ、さらには“流行”へと仕立て上げる、具体的なノウハウが書いてある。 ポイントは... 【続きを読む】
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エッセイ

フォロワー生んだ 教養と庶民感覚の雑文集 『日本世間噺大系』

伊丹十三のエッセイ集。 自分の内面や身辺についての、やたらと細かい観察とか。実話ともホラ話ともつかない、インタビューや座談会っぽい小文とか。ペーソスあふれる掌編小説(風)…などなど。 内容も表現も多種... 【続きを読む】
マンガ

マーベルのカンフーヒーロー 深まる世界観 『イモータル・アイアンフィスト』

過去の作品を、現代的な価値観と現実的な設定でもって描き直す“リブート”という試み…その中でも良作と思われる、アメコミのシリーズ。 アジアの秘境・崑崙で修行し、無敵の拳を身に着けたカンフーヒーロー…とい... 【続きを読む】
ビジネス

“玉石混交”見極めるメディアリテラシー 『「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方』

日経新聞の元記者が、ネット社会におけるニュースの読み解き方などを述べてる本。 個人も組織も共通のプラットフォームで情報発信できるようになり、新聞やテレビなど旧来のマスメディアが、SNSや動画サイトやブ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

最小の大陸…ダイナミズム伝える 『子どもたちに語るヨーロッパ史』

フランスの歴史家による、子供(中高生?)向けの本。 前半は、ヨーロッパの歴史を、さまざまな“小ネタ”を織り交ぜながら解説。後半は、「中世」と呼ばれる時期について、Q&Aの対話形式で述べてる。 ヨーロッ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

シリーズの転機? 主人公に変化 『三鬼』

怪談話のオムニバス「三島屋変調百物語」シリーズの4巻目。 残酷な物語には切なさが、トボケた物語には哀愁が、中編4話それぞれに異なる趣があって読ませます。 特に4話目「おくらさま」は、主人公の心境に変化... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

ラジオを通じ 交錯する人生 『すべての見えない光』

どこか遠くから電波に乗って飛来する声や音楽を、雑音の中からすくい取るラジオ。ツマミをいじってると、ノイズが突然、耳慣れない異国語の歌に変わってビックリしたりして。このIT社会では古くさいのかも知れない... 【続きを読む】
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