天竺堂の本棚ヒロイック・ファンタジーの“原点”にして“最高峰” 『愛蔵版 英雄コナン全集』(1 風雲篇) ヒロイック・ファンタジーの“原点”であり“最高峰”でもある、何だか「仮面ライダー1号」みたいな存在がコレ。 未来少年とか小学生探偵じゃないぞ。 古代世界を放浪し、凶漢や怪物と闘い、屍山血河を越えて帝... 【続きを読む】2022.07.08天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚不条理で刺激的 地球防衛の奇策 『アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風』 スポーツであれば、勝敗の決着はルールで決められてる。ルール無用のケンカでも、どちらか一方が闘えなくなるか、あるいは死んでしまえば、それで決着だろう。 …ならば、戦争は? どちらかの軍勢の、いちばん偉... 【続きを読む】2022.06.28天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚往年の“ウルフガイ” 彷彿させるヒーロー 『月の王』 伝奇アクションの古典的名作である平井和正『ウルフガイ』作品群の、インスパイアみたいなオマージュみたいな、活劇たっぷりの娯楽小説。 主人公は驚異的な身体能力の持ち主で、月齢に合わせて強くなるという、そ... 【続きを読む】2022.05.26天竺堂の本棚小説
マンガバンド・デシネの連作 壮大な異世界譚 『闇の国々』(1~4) フランスのマンガ(バンド・デシネ)による、ボリューム満点の邦訳版、全4巻。 異世界「闇の国々」での事件や冒険を描いたオムニバスの作品群で、今後も創作は続くらしい。 舞台となる闇の国々は、風土も文化も... 【続きを読む】2022.05.19マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚次の社会へ “脱成長”を提唱 『人新世の「資本論」』 経済格差が拡がり、環境破壊も過重労働も進む一方で、地球温暖化は止まらない…ろくなことがない資本主義社会。 広く叫ばれてる「SDGs」なんか焼け石に水でしかなく、社会システムを根底から変える必要があるそ... 【続きを読む】2022.04.25天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚読順で変わる印象 意欲的な短編連作 『N』 道尾秀介のユニークなミステリ。 6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽し... 【続きを読む】2022.04.08天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚“反応”は保身 逃げずに考えよう 『自分の意見で生きていこう』 著者によると、私たちの返答は「意見」と「反応」に分かれるらしい。 後者は「へー」「ふーん」みたいな相づちのほか、情緒的な感想とか、批判や質問などを指すそうな。 反応に共通するのは「ポジションを取らな... 【続きを読む】2022.03.20天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚イルカのような登場人物が… 『カラスの親指』 詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じ... 【続きを読む】2022.03.07天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚美しくも厳しい…湿地で生きる少女 『ザリガニの鳴くところ』 ザリガニが鳴くのかどうか、私は知らない。 小学生のころ、理科室の水槽で飼ってたアメリカザリガニの世話係をやったことがあるけど、鳴き声は聞けなかった。 本書によると、ザリガニの鳴くところは「茂みの奥深... 【続きを読む】2022.02.19天竺堂の本棚小説