天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

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遠野舞台に描き出す 怪異のメカニズム 『遠巷説百物語』

 お化けや妖怪などの、不可思議なものたち。 現実に在るとは思えない。けれど、目撃や遭遇などの体験談が少なからず伝えられてるからには、まったくのデタラメ、絵空事というわけでもなさそう。 ... 【続きを読む】
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犯罪捜査の現場 緊迫感みなぎる短編集 『第三の時効』

 やたらと仕事ができて、自分にも他人にも厳しい……そんな人材がいる職場は、成績は上がるだろうけど、一緒に働かなきゃならない身としてはなかなかにツラい。 そこが警察みたいな、仕事自体が“社会正... 【続きを読む】
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“納得”引き出す奇策こそが妖怪 『前巷説百物語』

 罪なき人命が失われる事件が起きた時、しでかした者に対し、「殺してしまえ」「こんな奴は死刑だ」なんて声が上がったりする。  犯人の命を奪えば、遺族らの憎悪や悲哀は一時的に治まるかもしれ... 【続きを読む】
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道具も舞台も構想も スケール大きなSF短編集 『円』

 SF大作『三体』著者による短編集。全13話。  表題作は、不死の秘密を求める始皇帝が、秦の大軍勢でもって“人間コンピューター”を創り出すという物語。 この他、シロナガスクジラを操って... 【続きを読む】
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高尚で立派なのか? 『失われた岬』

 深山幽谷の草庵で、悠然と思索にふけったり。洞窟や僧房の暗がりで、無我の境地を求めたり。有機無農薬栽培の作物を食べ、天然繊維の簡素な服を着て、スピリチュアルな仲間と晴耕雨読の共同生活をおくっ... 【続きを読む】
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異質な要素が? 『機龍警察 白骨街道』

 シリーズ6作目。 ミャンマーの密林での過酷な強行軍と、兵器開発をめぐる汚職事件の捜査が、交互に展開していく。どちらもスリリングで読ませます。  今回は、機甲兵装に絡むところに、“十二... 【続きを読む】
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丸ごと1冊分を封入 『ヨルガオ殺人事件』(上・下)

 ミステリーを読む時は虚心坦懐を心がけてる。と言えばキザだけど、つまりは謎解きをあきらめてる。 読みながら手がかりを探し出し、トリックやミスリードを見破り、犯人を突き止める…なんて作業は登場... 【続きを読む】
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バトルマンガに通じる面白さ 『推理大戦』

 似鳥鶏の連作ミステリ。  世界的に貴重とされるキリスト教の聖遺物の所有権をめぐり、各国の宗教組織から“代表”を募って推理ゲームで競わせるという、奇妙な企画が発表される。 実際にエント... 【続きを読む】
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情景から“孤独”がにじみ出る 『ロンサム・カウボーイ』

 片岡義男の連作短編集。初期の名作。  1970年代のアメリカにおける、さまざまな人生の形。 登場するのは、長距離トラックの運転手、荒野に建つカフェの女店主、酒場を渡り歩くハスラー、地... 【続きを読む】
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