天竺堂の本棚

天竺堂の本棚

政治に翻弄されるスーパーヒーローたち 『完璧な夏の日』(上・下)

アメコミ風のヒーローたちが、本格スパイ小説の舞台で活躍するという異色作。 第二次大戦前、ドイツの物理学者が行なった実験の影響で、世界中に超能力を持つ者が出現。霧を操ったり、物体を消滅させたり、猛獣に変... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

名将支える3人 合戦で火花散らす 『謙信の軍配者』(上・下)

富樫倫太郎の『軍配者』シリーズ最終話(?)。 戦国時代に関東の最高学府だったという足利学校の学友3人が、それぞれに有力武将の軍配者(フリーランスの軍事専門家)となり、戦場で火花を散らす物語。 本作の主... 【続きを読む】
マンガ

ガンアクション リアルな“強さ”追求 『PEACE MAKER』(1~17)

皆川亮二のガンアクションマンガ。 19世紀程度の文明がある架空世界を舞台に、さまざまなガンマンが闘う。 このマンガの魅力は、“撃たれたら死ぬ”という枠組みを守りながら“ものすごく強いヤツ”を追求してる... 【続きを読む】
スポンサーリンク
天竺堂の本棚

妖術を“智恵子”で撃破 痛快な伝奇活劇 『怪男児』

夢枕獏の伝奇アクション。 キャラの立ちまくった“濃い”ヒーローが、悪漢や魔人をやっつけるという、シンプルな物語。個人的に大好き。 主人公の大学生・出雲あやめは、名前に似合わず冷蔵庫みたいにゴツい、寡黙... 【続きを読む】
マンガ

夢の料亭、夢の女将、料理は極上… 『おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。』(1~11)

きくち正太のグルメ(?)マンガ。 舞台の老舗料亭「一升庵」は、各界の著名人から地元の町衆まで客層が幅広すぎて、いくらぐらいで宴会とかできるのか、現実レベルでは見当がつかない。 女将の美女・半田仙にして... 【続きを読む】
エッセイ

“感動”の押し付け コラムニストが警告 『ポエムに万歳!』

小田嶋隆のエッセイ集というかコラム集。 巷に蔓延するポエムの数々を、徹底的に叩いてます。 著者が言うところの「ポエム」とは、文芸としての「詩」とは別モノ。 明確に定義されてる訳ではないけど、“現実を美... 【続きを読む】
マンガ

無情な運命 夫婦の情愛と勇気 『千年万年りんごの子』(1~3)

田中相の伝奇マンガ。 青森のリンゴ農家の入婿となった主人公が、土着の神秘的な禁忌に触れてしまい、無情な運命に翻弄されるという物語。 怪異とのバトルみたいなものを期待すると肩透かし。 抗えない危機に直面... 【続きを読む】
マンガ

科学者たちの素顔 学生寮舞台に描く 『ドミトリーともきんす』

高野文子による科学(?)マンガ。 架空の学生寮「ともきんす」に入居する学生たちの暮らしを通して、科学者5人(朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、ジョージ・ガモフ)が書いた啓蒙書や随筆を紹介す... 【続きを読む】
ビジネス

新宿のオアシス 名店「ベルク」の舞台裏 『食の職』

新宿にある小さな飲食店「ベルク」の、副店長による本。「新宿のオアシス」なんて呼ばれる人気店らしいぞ。 経営を支えるスタッフや職人たちへ取材し、職場への愛着とか、任されてる仕事への責任感、こだわりなどを... 【続きを読む】
スポンサーリンク