天竺堂の本棚

マンガ

夢の料亭、夢の女将、料理は極上… 『おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。』(1~11)

きくち正太のグルメ(?)マンガ。 舞台の老舗料亭「一升庵」は、各界の著名人から地元の町衆まで客層が幅広すぎて、いくらぐらいで宴会とかできるのか、現実レベルでは見当がつかない。 女将の美女・半田仙にして... 【続きを読む】
エッセイ

“感動”の押し付け コラムニストが警告 『ポエムに万歳!』

小田嶋隆のエッセイ集というかコラム集。 巷に蔓延するポエムの数々を、徹底的に叩いてます。 著者が言うところの「ポエム」とは、文芸としての「詩」とは別モノ。 明確に定義されてる訳ではないけど、“現実を美... 【続きを読む】
マンガ

無情な運命 夫婦の情愛と勇気 『千年万年りんごの子』(1~3)

田中相の伝奇マンガ。 青森のリンゴ農家の入婿となった主人公が、土着の神秘的な禁忌に触れてしまい、無情な運命に翻弄されるという物語。 怪異とのバトルみたいなものを期待すると肩透かし。 抗えない危機に直面... 【続きを読む】
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マンガ

科学者たちの素顔 学生寮舞台に描く 『ドミトリーともきんす』

高野文子による科学(?)マンガ。 架空の学生寮「ともきんす」に入居する学生たちの暮らしを通して、科学者5人(朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、ジョージ・ガモフ)が書いた啓蒙書や随筆を紹介す... 【続きを読む】
ビジネス

新宿のオアシス 名店「ベルク」の舞台裏 『食の職』

新宿にある小さな飲食店「ベルク」の、副店長による本。「新宿のオアシス」なんて呼ばれる人気店らしいぞ。 経営を支えるスタッフや職人たちへ取材し、職場への愛着とか、任されてる仕事への責任感、こだわりなどを... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

やっぱカッコいい 探偵マーロウ 『高い窓』

射殺体を前にして冷静に立ち回る。 警官を相手に信頼関係を説く。 乱暴そうな酔っぱらいを茶化してのける。 コワモテなクラブオーナーの事務所で減らず口を叩く。 金持ちの依頼人に対して不遜な態度を崩さない。... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

思想や価値観 歴史から俯瞰 『17歳のための世界と日本の見方』

松岡正剛による、大学生向けの講義をまとめた本。 日本や世界の歴史を俯瞰しながら、物語や言語の発生、宗教の成り立ち、文化の相互作用…などなどを、平易な言葉で解説。 現代に生きる私たちにも影響を及ぼす、思... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

D機関の諜報戦 史実に虚しさも 『ラスト・ワルツ』

第二次大戦前夜に世界各国で暗躍していた、日本軍のスパイ養成機関「D機関」を描くシリーズの中編集。これが最終巻かも。 超一流スパイであるD機関メンバーから見ると、他の登場人物たちは、騙したり利用したりす... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

“良い教育”とは? 哲学から模索 『教育の力』

教育哲学の研究者が、学校教育の在り方について提言してる本。 自由を手に入れる力を与えるものが教育であり、互いの自由を承認し合うことを学ぶ場が学校である…というのが、著者の持論。 その考えを基に、良い教... 【続きを読む】
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