天竺堂の本棚

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東北の山奥に “怪獣”現れる時代劇 『荒神』

宮部みゆきの伝奇時代劇。 東北の山奥に巨大UMA(未確認生物)が出現し、村人や武士を襲うという。 オドロキの“怪獣モノ”です。 小藩同士の確執やら、藩内での暗闘やら、ドロドロとした人間模様も絡んでくる... 【続きを読む】
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ペット溺愛する飼い主たち考察 『イヌネコにしか心を開けない人たち』

ペットを溺愛する人びとが増えてる現状を、香山リカが考察した本。 ちなみに著者自身、イヌもネコも飼っており、ペットロスの経験もあるそうな。 社会の“ペット観”は変化してる模様。 従来の飼い主は、人間へ向... 【続きを読む】
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ブラックな笑いが 限界集落舞台の短編集 『四人組がいた。』

高村薫のオムニバス短編集。 山奥にある限界集落が舞台。 主な登場人物は、地元地域の自治体合併で消えた村の元村長と元助役、野菜売りのオバさん、そして郵便局長。老境に差しかかってる4人組。 小さな郵便局で... 【続きを読む】
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エッセイ

不安や戸惑い 業界の未来を模索 『書店不屈宣言』

ベテラン書店員が、書籍販売の舞台裏などをつづったエッセイ集。 インターネット販売の興隆や出版不況、電子書籍の普及などにより、書店と書店員の存在は脅かされてるそうな。 それでも、書籍という紙媒体には独特... 【続きを読む】
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非日常が混入 奇妙な味わいの短編集 『月の部屋で会いましょう』

奇妙な味わいのSF短編集。 出てくるのは、頭髪を分け入った先に現れるジャングルとか、猫を延々とキャッチボールする仕事とか、オムツの中に小鳥やネズミをヒリ出す赤ん坊とか、シュールなモノゴトばかり。 それ... 【続きを読む】
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駆け引きと妥協 国連の実際を紹介 『国際社会で働く』

国連について、元外務官僚が紹介してる本。 第二次大戦の後、戦勝国主導で組織された国際連合。 平和を謳ってはいるものの、実際に優先されるのは加盟各国の“国益”。大国と小国の利害が絡み合い、駆け引きと妥協... 【続きを読む】
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世界史のスーパースター ドラマチックな武勇伝 『ユリウス・カエサル ルビコン以前』(上・中・下)

西洋古代史のスーパースター、ユリウス・カエサルの活躍をつづったパート。紀元前100年ごろ。 若いころは、モテモテのプレイボーイにして、巨額の借金を背負ってしまったりもするゴーカイさんだったらしい。 元... 【続きを読む】
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少年探偵団の前に“神様”登場 『さよなら神様』

麻耶雄嵩の連作ミステリ。 殺人事件の謎に挑む少年探偵団の話。なんだけど、そこに“神様”が絡んでくるところがミソ。 神様は普通の小学生の姿をしてる。退屈を紛らわせるため、あえて人間世界で暮らしてるそうな... 【続きを読む】
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新宿さまよう“狩人” 渋いヒーロー像 『雨の狩人』

大沢在昌の刑事モノ。新聞連載だったらしい。 新宿署では生活安全課の鮫島が有名だけど、本書の主人公は組織暴力対策課の一匹狼・佐江。 こっちの“狩人シリーズ”も人気がある模様。 新宿の土地開発に絡む、広域... 【続きを読む】
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