天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

マンガ

戦い続ける阿修羅王 SFマンガの名作 『百億の昼と千億の夜』(完全版)

光瀬龍の原作は、SFのオールタイム・ベストのひとつ。 個人的な評価だけど、同じように考える人は少なくないんじゃなかろうか?  萩尾望都によるマンガ版も、個人的にはマンガでのオールタイム・ベスト。 原作... 【続きを読む】
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ヒロイック・ファンタジーの“原点”にして“最高峰” 『愛蔵版 英雄コナン全集』(1 風雲篇)

ヒロイック・ファンタジーの“原点”であり“最高峰”でもある、何だか「仮面ライダー1号」みたいな存在がコレ。 未来少年とか小学生探偵じゃないぞ。  古代世界を放浪し、凶漢や怪物と闘い、屍山血河を越えて帝... 【続きを読む】
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不条理で刺激的 地球防衛の奇策  『アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風』

スポーツであれば、勝敗の決着はルールで決められてる。ルール無用のケンカでも、どちらか一方が闘えなくなるか、あるいは死んでしまえば、それで決着だろう。  …ならば、戦争は? どちらかの軍勢の、いちばん偉... 【続きを読む】
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往年の“ウルフガイ” 彷彿させるヒーロー 『月の王』

伝奇アクションの古典的名作である平井和正『ウルフガイ』作品群の、インスパイアみたいなオマージュみたいな、活劇たっぷりの娯楽小説。  主人公は驚異的な身体能力の持ち主で、月齢に合わせて強くなるという、そ... 【続きを読む】
マンガ

バンド・デシネの連作 壮大な異世界譚 『闇の国々』(1~4)

フランスのマンガ(バンド・デシネ)による、ボリューム満点の邦訳版、全4巻。 異世界「闇の国々」での事件や冒険を描いたオムニバスの作品群で、今後も創作は続くらしい。  舞台となる闇の国々は、風土も文化も... 【続きを読む】
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次の社会へ “脱成長”を提唱 『人新世の「資本論」』

経済格差が拡がり、環境破壊も過重労働も進む一方で、地球温暖化は止まらない…ろくなことがない資本主義社会。 広く叫ばれてる「SDGs」なんか焼け石に水でしかなく、社会システムを根底から変える必要があるそ... 【続きを読む】
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読順で変わる印象 意欲的な短編連作 『N』

道尾秀介のユニークなミステリ。  6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽し... 【続きを読む】
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“反応”は保身 逃げずに考えよう 『自分の意見で生きていこう』

著者によると、私たちの返答は「意見」と「反応」に分かれるらしい。 後者は「へー」「ふーん」みたいな相づちのほか、情緒的な感想とか、批判や質問などを指すそうな。  反応に共通するのは「ポジションを取らな... 【続きを読む】
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イルカのような登場人物が… 『カラスの親指』

詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じ... 【続きを読む】
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