天竺堂の本棚 無理難題さえ論じる 学者たちの“論芸” 『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』 大阪大学の学生たちによって企画・制作された本。 阪大の理系・文系の教員13人に、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」について、それぞれの学問領域から論じさせてる。 工学の先生はドーナツの穴ギリギリまで... 【続きを読む】 2014.04.15 天竺堂の本棚知識・教養
マンガ オトナ向けに アベンジャーズを再構成 『アルティメッツ』(1・2) 映画「アベンジャーズ」の元になったアメコミ。 従来のマーベル系コミックを、リアルなテイストで、オトナ向けに再構成してある。 アメリカの安全保障政策に組み込まれたスーパーヒーローたちが、異星人と戦ったり... 【続きを読む】 2014.04.13 マンガ天竺堂の本棚
マンガ 諸星大二郎の伝奇巨編 『西遊妖猿伝 大唐編』(1~10) 諸星大二郎のライフワーク的な伝奇巨編。 講談師による講釈というスタイル。 基になってる「西遊記」に比べ、やや史実に寄った物語。玄奘がインドを目指した唐の時代を、背景に取り入れてある。 大冒険活劇であり... 【続きを読む】 2014.04.06 マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 テロ組織との対決 抵抗勢力との暗闘 『機龍警察 未亡旅団』 『ワイルド7』と『パトレイバー』と『新宿鮫』と『ボトムズ』を混ぜ合わせ、今野敏あたりを振りかけたような近未来SF警察小説の第4弾。 国際的なテロ組織『黒い未亡人』との対決に、政府内にひそむ抵抗勢力との... 【続きを読む】 2014.04.01 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 高度成長時代の“負の遺産”が 『ペテロの葬列』 宮部みゆきの社会派ミステリ。 企業グループ会長の娘婿になった平凡な男が、非凡な事件に遭遇するというシリーズ(?)の3作目。 奇妙なバスジャック事件に巻き込まれたことから、高度成長時代の“負の遺産”みた... 【続きを読む】 2014.03.29 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 伝奇に仕立てた竹取物語 『かがやく月の宮』 宇月原晴明による、竹取物語の“異聞”。 竹取翁の屋敷にいるという謎の美姫が、朝廷を大混乱におとしいれる。その様子を、求婚した公達や帝の側から描く。 大唐帝国との外交問題や、著者お得意の“中近東から渡来... 【続きを読む】 2014.03.22 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 本は“墓” 読書は“墓参り” 『書楼弔堂 破暁』 京極夏彦の連作短編集。 明治中期の東京郊外に建つ、謎めいた書舗「弔堂」が舞台。 悩みや問題を抱えた顧客に、「どのような本をご所望ですか」との時代劇的キメ台詞が出て、“大切な一冊”が渡される。 江戸から... 【続きを読む】 2014.03.16 天竺堂の本棚小説
エッセイ 私小説っぽい食べ歩きエッセイ 『悶々ホルモン』 ホルモン食べ歩きのグルメエッセイ。 なんだけど、20代後半の独身女性フリーライターの私小説っぽい側面があり、そこが本書の特色かも。 著者のホルモン好きは有名らしく、東海林さだおのエッセイにも登場してる... 【続きを読む】 2014.03.12 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 全国最低の自殺率 海部町の秘密 『生き心地の良い町』 慶応大学の院生が“自殺予防因子”の研究をまとめた本。 研究対象となったのは、自殺率が全国でも極めて低いという、徳島県の海沿いにある海部町(現・海陽町)。4年かけて調査や解析を行なったそうな。 結果、自... 【続きを読む】 2014.03.08 天竺堂の本棚知識・教養