天竺堂の本棚

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奇妙なユーモア 針小棒大から狂乱へ 『かつどん協議会』

カツ丼において最も重要な要素は何か? 豚肉や玉子や米などの業界団体の代表たちが集まり、屁理屈やプライドを戦わせるという、奇妙な中編小説が表題作。 東海林さだおとか久住昌之に通じる針小棒大なテイストなん... 【続きを読む】
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硬派テイスト 異色のミリタリーSF 『星系出雲の兵站』(1~4)

兵站を前面に打ち出してる、異色のミリタリーSF。 遠未来の植民星系を舞台にした、未知なる存在の侵略行為に対抗する、軍事組織や統治機構での群像劇。 戦争での補給や備蓄管理などの後方支援が兵站で、作中では... 【続きを読む】
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どんでん返し 相棒に降りかかる 『その裁きは死』

面白いミステリーにどんでん返しは付きモノ。 そして、探偵に相棒がいる場合、どんでん返しは相棒へ降りかかる。 なぜならば相棒である“ワトソン役”は、読者の側に立って、事件の謎に翻弄されたり、事件の真相に... 【続きを読む】
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ビジネス

費用や労力 無駄にしないために 『凡人のための地域再生入門』

某地方都市に住んでる私。 中心部にある商店街は、近郊にショッピングモールが建ったころから、徐々に寂しくなってる。 かつて数年にわたり、行政主導で中心市街地活性化の事業が進められたが、効果のほどはよく分... 【続きを読む】
ノンフィクション

国内最難関 目標は医者なのか…? 『東大医学部』

中学時代のクラスメイトT君は、校区内にあった進学塾の息子で、そのせいか勉強ができた。 テストの成績は、常に学年トップ。公立中学の授業には興味がないらしく、くり抜いた教科書に別の本をハメ込み、独自の勉強... 【続きを読む】
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ヤル気しかなくても 徹底的に応援  『独学大全』

勉強が大嫌いだった私。 ではあるけど、馬齢を重ねるほどに自分の無知を思い知らされ、ついに「どうにかしよう!」と一念発起。 したは良いものの、もはや導いてくれる人はおらず、「どうするの?」と戸惑うばかり... 【続きを読む】
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地方都市での事件 新米刑事と挑む 『冬の狩人』

新宿警察署のベテラン刑事・佐江が活躍する、大沢在昌の“狩人シリーズ”。 今回は関東近隣の地方都市を舞台に、地元企業のスキャンダルに絡む事件へ、新米刑事と共に挑んでいく。 新聞連載だったせいか、一節(一... 【続きを読む】
ノンフィクション

密教の天才 “物語”加えた伝記 『空海の風景』(上・下)

司馬遼太郎による空海の伝記。 ノンフィクションとエッセイと小説が合わさったような本。 1000年以上も前の人物なので、足跡や業績については史実と捏造と錯誤が混在してる模様。 そこで著者は、遠方を望む「... 【続きを読む】
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青年コンビ活躍 連作時代劇 『きたきた捕物帖』

宮部みゆきの連作時代劇。 帯にあった「謎解き×怪異×人情」は実際そのとおりで、絶妙なブレンド具合でもって読ませます。 タイトルの「きたきた」が暗示してる、岡っ引き見習いだった朴訥な主人公・北一と、奇妙... 【続きを読む】
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