小説

天竺堂の本棚

明るく乾いたピカレスク・ロマン 『用心棒』

 主人公のジョーは、ニューヨークにあるストリップクラブの用心棒。  痩せぎすで、ややムサい風貌。胸に「SECURITY」とプリントされたTシャツを着てる。ハーバード大学を中退し、陸軍特... 【続きを読む】
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遠未来の仏教説話 『光の王』

 ロジャー・ゼラズニイの代表作とされる、名高いSF。  遠未来の植民惑星が舞台。 その星では、ヒンズー教の神々を民衆が崇める、古代インドっぽい世界が実現してる。 最初の植民者たちが、未... 【続きを読む】
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あきらめてなんかいられない 『橋を渡る』

 ネットや新聞、テレビなどで、私たちは日々、世界中のさまざまな出来事を知る。報じられるのは、戦争やテロリズム、人権問題、環境破壊、自然災害などなど。 そんな大ごとの前には、自分のささやかな行... 【続きを読む】
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異様な迫力と重厚感 『北京から来た男』(上・下)

 ヘニング・マンケルの社会派ミステリ。  スウェーデンの寒村で起きた大量虐殺事件が、中国の近・現代史につながっていくという、壮大なスケール。 なんだけど、事件をめぐるサスペンスよりも、... 【続きを読む】
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“命”とか“魂”って…? 『機巧のイヴ』

 ニコニコ笑ってるように見えて、内心は激怒してたり。深く考えてるように見えて、実は何も考えてなかったり。 自分がそうだから、他人も似たようなものだろう。人間がそうだから、機械も似たようなもの... 【続きを読む】
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意地悪な毒が利いてる 『ロートレック荘事件』

 筒井康隆のミステリ。 ロートレック作品の蒐集家の別荘で起きた連続殺人事件を描く。  ロートレックと同様、主人公は身体障害による低身長の男性として設定されてる。 この主人公の存在が、物... 【続きを読む】
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語りの舞台はそのままに 『あやかし草子』

 宮部みゆきの人気シリーズ第5巻。  シリーズに大きな変化が到来し、これまでの主人公というか狂言回し役が“引退”してしまう。次巻からは別の人物が主役を務める模様。 そこに至る過程が少々... 【続きを読む】
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端正にして不穏な気配が 『十三の物語』

 初めて読んだスティーヴン・ミルハウザー。  全13話の短編集。「オープニング漫画」と題する開幕編と、「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」の3部各4編で構成されてる。  屋... 【続きを読む】
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易を立ててみたくなる 『高い城の男』

 学校給食にパンと牛乳が出る。宇宙戦艦ヤマトがデスラー総統をやっつける。「UCLA」のトレーナーが流行する。英語はできないのにカタカナ言葉は使いたがる。 …第二次世界大戦に敗れた影響が、日本... 【続きを読む】
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