知識・教養

天竺堂の本棚

私たちの言動縛る 閉鎖的な“場” 『同調圧力』

犯罪者の親族へ非難が集まる。部活で先輩への服従を強いられる。会議で前向きな提案をして煙たがられる。ダークスーツを着て就職活動に臨む。 これらの現象は、日本社会にはびこる同調圧力の作用。 誰かが「こうし... 【続きを読む】
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テロ行為に至る メカニズム考察 『歪んだ正義』

アニメや特撮などのヒーロードラマに登場する悪役たち。ドラマを観るに、その大多数には「悪いことをしてる」との自覚がある模様。 だけど現実の、凶悪なテロ事件を起こした実行犯たちは、マスコミへ「これは聖戦な... 【続きを読む】
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「ドット型王国」へ 縮みゆく社会 『未来の地図帳』

将来の日本について、ひとつの具体像を示してる本。  各種の統計データなどから導き出される必然として、もはや人口減少と東京一極集中は止められない。 これに対し、著者は「戦略的に縮む」と提言。  行政区の... 【続きを読む】
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障害者の価値 伝え続ける意義 『なぜ人と人とは支え合うのか』

『こんな夜更けにバナナかよ』で知られるノンフィクション作家が、相模原障害者施設殺傷事件を経て、福祉の意義や障害者の価値などについて述べてる本。  世間には「障害者って、生きている価値があるんでしょうか... 【続きを読む】
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自由な社会にこそ 実はルールが必要 『友だち幻想』

人間関係から生じる悩みについて、社会学者が考察してる本。 個人への具体的アドバイスや、学校教育への提言などが書いてある。  興味深かったのは、“自由”とは何か、どんな状態が望ましいのかを説いてる箇所。... 【続きを読む】
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“必然”の連鎖? 人類史の流れ 『銃・病原菌・鉄』(上・下)

日本に生まれ、某県某市で暮らしてる私。 民主主義とか科学技術とか、文明の便益をそれなりに享受できてる。一方で、便益が享受できてない国家・地域もたくさんある。 この事実は、私自身の才能や努力とも、日本人... 【続きを読む】
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近未来の変化 楽観できぬ社会 『未来の年表』『未来の年表 2』

人口減少が進む近未来の日本社会を、年表形式で展望してる本。正編と続編、2冊を読みました。  これから噴出するらしいさまざまな問題を、各種データの裏付けでもって紹介。 大都市は高齢者だらけになり、地方か... 【続きを読む】
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選択で変わる 資本主義社会の“次” 『未来への大分岐』

資本主義も民主主義も行き詰まりかけてる今は、私たちの選択次第で未来が大きく変わる「大分岐」の時代だ…として、社会の“次”を見定めようと、哲学者やジャーナリストらが対談してる本。 議論百出だけど、大まか... 【続きを読む】
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思想と社会の関係 哲学者が解説 『資本主義に出口はあるか』

日本の哲学者が、社会のこれまでを振り返り、これからを展望してる本。  私たちの自由と平等についての考え、その根底にはロック的な傾向(消極的な自由、機会の平等、右派)とルソー的な傾向(積極的な自由、結果... 【続きを読む】
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