ノンフィクション

政治的な思惑 学校教育の裏側に 『掃除で心は磨けるのか』

現在の公教育がはらむ危うさを指摘した本。 著者は全国紙の記者。取材や実体験を通し、教育行政が何を目指そうとしてるのかを探る。  個人的に興味深かったのは、甲南大の田野教授による「ファシズムの体験学習」... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

終幕へ大乱戦 畳まれる大風呂敷 『天冥の標10 青葉よ、豊かなれ』(1~3)

小川一水の大河SFシリーズ完結編。  さまよう人類たちの行く先では、さまざまな星間文明がにぎやかに交戦中。 そんなところへ割り込みつつ、人類同士の抗争もエスカレート。ややこしい事態のまま、終幕へ向けて... 【続きを読む】
施設長の学び!

“今”を精いっぱい生きている

利用者さんや職員らが、新たに入ったり、辞めていったり…。 時おり見られる、出会いや別れ…これは福祉作業所に限ったことではありませんが。  長年ウチの施設を利用していたAさん。強い個性の持ち主で、施設の... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

鼓舞する言葉 危うい良薬? 『自己信頼』

アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。  読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。  自分がちっぽけで無力に思え、どうにも... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

真実追う少女 したたかに成長 『嘘の木』

フランシス・ハーディングによる、ミステリ風味のファンタジー。  舞台は19世紀後半のイギリス。 主人公は利発な少女で、著名な博物学者の父親が捏造事件を起こし、一家で離島に移り住むことに。 ところが、ス... 【続きを読む】
ブロポタ

くま川鉄道湯前駅前-JR人吉駅前:「球磨川サイクリングロード」を行く

起点を示す石碑  熊本県で自転車専用として整備されている道路は、先日走った「ゆうかファミリーロード」と、もうひとつ。今回の「球磨川サイクリングロード」です。  小学5年生(現時点)の息子と、親子で輪行... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

50年分を網羅 痛快な文芸評論 『日本の同時代小説』

斎藤美奈子による、現代日本の文芸評論。 1960~2010年の純文学を中心に、SFやミステリ、ケータイ小説まで、幅広く網羅。  年代ごとの社会情勢や出来事に絡んで、その時に話題となった文芸作品が列挙さ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

幽霊たちが養育 英国版の鬼太郎? 『墓場の少年』

ニール・ゲイマンのファンタジー。  何者かに家族を殺害され、たまたま墓地に迷い込んで命拾いした男児が主人公。墓地に棲む幽霊たちに育てられて成長し、やがて、家族の仇と向き合うことに…という物語。  暗く... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

絶望的な逃避行 父娘が見出す絆 『拳銃使いの娘』

イジメられっ子としてビクビクしながら生きてた少女の前に、突然、強盗を働いて服役してたはずの父親が現れる。 釈放と同時に、因縁のあったギャングの首領から処刑宣告(家族全員)が下されたため、11歳の娘を守... 【続きを読む】
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