天竺堂の本棚

小さな本屋の人間模様 ジンセイの妙味 『燃えよ、あんず』

タイトルから想像したのは、あんずという名の元気な主人公が、逆境や挫折を乗り越えてシアワセになるという、NHKのドラマっぽい物語。「燃えよドラゴン」ネタが少々入ってたりして。 実際には、室生犀星の詩から... 【続きを読む】
施設長の学び!

無償や廃棄を前提にはしたくない

福祉作業所の製品を扱っている某セレクトショップ。私はしばしば訪れます。 ウチの製品を置いて下さっている関係もありますが、よその作業所の製品に触れることで、多くの学びや刺激が得られるからです。  近ごろ... 【続きを読む】
ブロポタ

山鹿市山鹿-JR熊本駅前:「ゆうかファミリーロード」を南下

終点に設けられているゲート  熊本県の北部にある山鹿市から、ブロンプトンで熊本市まで南下しました。 今回は鉄道と路線バスを利用。ブロンプトンに乗るようになって、初めての本格的な輪行となりました。  輪... 【続きを読む】
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マンガ

吃音の主人公 さいなむ感情伝わる 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

押見修造のマンガ。  主人公・大島志乃は吃音(作中での言及はない)に悩む高校生。 しゃべろうとすると発話がおかしくなり、焦るほどに何も言えなくなってしまう。教師やクラスメイトらは、志乃のつらさを理解で... 【続きを読む】
ノンフィクション

弔いたがる人々 “慈悲”の実際 『ペットと葬式』

近年メジャー化しつつある“ペット葬”などについて取材した本。 著者は新聞記者や雑誌編集者を経て、実家の寺(浄土宗)を継ぐため仏門に入ったという人物。  現代ではペットの地位が“家族の一員”に昇格し、人... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

荘厳にしてドロドロ 濃密なSF大作 『零號琴』

飛浩隆のSF大作。  謎の知性体「行ってしまった人たち」が残した文明遺産のおかげで、人類が外宇宙へ進出してる未来世界が舞台。 惑星・美縟に埋もれてた超巨大楽器・美玉鐘が復元され、開府500年の記念祭で... 【続きを読む】
施設長の学び!

図書館での“ソーシャルワーク”

地元図書館の館長さんから、「福祉関連の特集本棚を企画している」ということで、書籍選定を依頼されたことは以前書きました。当初の選書は50冊。 その後、福祉関連の本棚を常設することになり、さらに数百冊の選... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

古代中国の英傑 殷周革命果たす呂尚 『太公望』(上・中・下)

古代中国で殷周革命を果たしたとされる、呂尚を主人公に据えた歴史小説。  遊牧民の少年・望(後の呂尚)は、一族を商(殷)王家に滅ぼされたことから、生き残った子供たちと復讐を決意。長じて望はレジスタンスを... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

気付かされる 「腑に落ちたい」私たち 『カササギ殺人事件』(上・下)

図書館で借りた本だったか、古本屋で買った本だったか。カバーの折返し部分に載ってる登場人物リストに「こいつが犯人」と落書きされてるのが目に入り、ゲンナリさせられたことがある私。 本書では、主人公がミステ... 【続きを読む】
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