天竺堂の本棚

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兼愛や非攻 実現へ奮闘努力を 『墨子 よみがえる』

古代中国の思想家「墨子」を勧めてる本。 平等と博愛を説く「兼愛」や、侵略戦争を否定する「非攻」などの考えを、今の社会にこそ必要とばかりに、著者は激推しする。 墨子と聞いて思い浮かぶのは、酒見賢一『墨攻... 【続きを読む】
ノンフィクション

項目の充実が 地域を盛り上げる 『ウィキペディアでまちおこし』

インターネットの百科事典「ウィキペディア」への執筆や編集をボランタリーに行なう人たち(ウィキペディアン)の活動について書かれた本。 ウィキペディアンにして図書館司書の著者は、日本各地で開かれるイベント... 【続きを読む】
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奔放な解釈やイメージ 妙な説得力 『入門 山頭火』

放浪の俳人として知られる、種田山頭火の入門書。 というか、山頭火の生涯や作品について、著者が好き勝手に吟味してる本。 山頭火が遺した自由律俳句や日記、評論家による評伝などを読みながら、あれこれと妄想を... 【続きを読む】
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呪術的に描かれる古代中国の“礼” 『周公旦』

メールなどで何らかの交渉をする際、丁寧で謙虚な文章を心がけていれば、そう無下に扱われはしない。直接対面するなら、身だしなみを整え、相手を尊重する態度で臨めば、少なくとも剣呑な事態は避けられるだろう。 ... 【続きを読む】
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恐竜と蟻が築いた文明社会?! 『白亜紀往事』

劉慈欣の中編SF。 6500万年前の白亜紀に、恐竜と蟻が共生して高度な文明社会を築いてたという、何ともブッ飛んでる年代記です。 デカすぎて不器用な恐竜たちと、個々の創造性に欠ける蟻たち。互いの欠点を補... 【続きを読む】
ノンフィクション

草の根的なセーフティーネット 『「山奥ニート」やってます。』

山奥で共同生活するニートの集団「山奥ニート」の実態が分かるノンフィクション。 和歌山県の山中には、全国から集まったニートたち15人が、小学校だった木造校舎で暮らす限界集落がある。 農家の手伝いなどで日... 【続きを読む】
ノンフィクション

シアワセ達人の事例集 『人間国宝という生き方』

日本を代表するほどに価値ある物が「国宝」で、そんな宝物を生み出せる人びとが重要無形文化財保持者「人間国宝」。 国宝はそれだけで完結してる。片や人間国宝は、将来的にも高価値な物を生み出せる可能性があるし... 【続きを読む】
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友達同士のワチャワチャな旅行記 『ボートの三人男』

19世紀イギリスの青年3人と犬1匹が、手漕ぎボートに乗り込み、テムズ河を何日もかけてさかのぼる物語。 しばしば“ユーモア小説”として紹介されたりする。 河沿いの名所・旧跡のガイドとか、耽美的な記述があ... 【続きを読む】
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予想外の展開に「そっちかよ!」 『異常(アノマリー)』

仏人作家による、ジャンル横断的な群像劇。 フランスからアメリカへ向かう旅客機が、大西洋上空で嵐に遭い、乗客や乗務員に“異常”な現象が降りかかるという話。 この“異常”によって人生が大きく変化することに... 【続きを読む】
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