雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その2)どう読むか

読むと決めた『純粋理性批判』。  とは言え、漫然とページをめくっていても、書かれていることが理解できず、すぐに挫折してしまうでしょう。 インターネットを見回すと、『純粋理性批判』を読もうとした人たちの... 【続きを読む】
施設長の学び!

私たちが受け取っているもの

先日インターネットで視聴した、あるシンポジウム。 哲学や政治学の専門家たちが、「利他」や「能力主義」などについて議論する内容でした。  シンポジウムの中で「障害者への支援とは、支援者が一方的に助けてい... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

手塚の構想メモ 膨らませた意欲作 『小説 火の鳥 大地編』(上・下)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の「大地編」を、桜庭一樹が小説として書き継いだ意欲作。  日中戦争後の上海で、長寿をもたらす未知のホルモンを分泌する伝説的な鳥の捕獲を狙う日本軍が、タクラマカン砂漠への... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

声にならない苦しみ 耳傾ける調査 『世界の悲惨』(1)

フランスの社会学者・哲学者ブルデューが指揮し、市井の人びとに行なった聴き取り調査の本。 全3巻のうち、第1巻を読む。  本書のコンセプトは「社会は表立って表現されることのない苦しみであふれている、その... 【続きを読む】
施設長の学び!

先天的障害と自己責任論

私の実弟はダウン症。染色体異常による疾患で、知的障害などを伴います。 これまで何度も言及してきたことです。  ダウン症は先天性であり、1000分の1程度の確率で発現するとされます。 可能性は誰にでもあ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

濃厚キャラの存在感 物語に影響 『星系出雲の兵站 -遠征-』(1~5)

往年の時代劇大作『柳生一族の陰謀』に、烏丸少将という悪役が登場する。 演じてるのは成田三樹夫。徳川三代将軍をめぐる幕閣内の暗闘につけ込もうと策謀する、公家の役だった。 顔は白塗り、口調は「おじゃる」、... 【続きを読む】
雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その1)思い立つ

ある日、ふと『純粋理性批判』を読んでみようと思い立ちました。  私は大の読書好き。 読書は最高の娯楽と思っています。ゲームやスポーツ、音楽、映画など、さまざまな娯楽がある中で、最も面白く、刺激的にして... 【続きを読む】
ビジネス

社会に増殖する 無価値な業務 『ブルシット・ジョブ』

地面にスコップで深さ1メートルほどの穴を掘り、それを埋め戻すという作業を繰り返し、高い賃金がもらえるとしたら、やるだろうか……と自分に問うてみる。 バカバカしいことであっても、貧しさに苦しんでる状況だ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

謎の“商人” 富次郎の前に 『魂手形』

宮部みゆきのライフワーク的な伝奇シリーズ、その第7巻。  百物語の聴き手である富次郎は、聴き終えた物語にちなんだ絵を描くことを自分に課してる。 モチーフの選択が毎回、ナナメ上あたりにズレてるように思え... 【続きを読む】
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