天竺堂の本棚

連作ミステリ バトルマンガの味わい 『推理大戦』

似鳥鶏の連作ミステリ。 世界的に貴重とされるキリスト教の聖遺物の所有権をめぐり、各国の宗教組織から“代表”を募って推理ゲームで競わせるという、奇妙な企画が発表される。 実際にエントリーしてきたのは、さ... 【続きを読む】
雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その6)読み始める

ようやく読書にかかります。 読もうと思い立ってから、実際にページをめくるまでに数カ月。趣味的に無理なく進めようと意識してみたところ、このようなペースになってしまいました。 私が選んだ光文社版『純粋理性... 【続きを読む】
施設長の学び!

書籍『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』

以前に書いた「私たちが受け取っているもの」において、「視覚障害のある人に、美術館で絵画について説明し、鑑賞を支援する」という活動に触れました。 障害者への支援とは、実は双方向の行為かもしれない…との認... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

“孤独”にじみ出る 米社会の点描 『ロンサム・カウボーイ』

片岡義男の連作短編集。初期の名作。 1970年代のアメリカにおける、さまざまな人生の形。 登場するのは、長距離トラックの運転手、荒野に建つカフェの女店主、酒場を渡り歩くハスラー、地方を巡業するロディオ... 【続きを読む】
施設長の学び!

誰だって“キラキラ”したい

利用者Aさんのエピソードをご紹介します。 ウチの就労継続支援B型を“卒業”し、現在は民間企業で働いています。 Aさんは真面目な人柄で、言動も穏やかで控えめでしたが。 まったくの“別人”へと変わり、周囲... 【続きを読む】
雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その5)どの邦訳を選ぶか

とりあえず、読むための事前準備が終わりました。 これから『純粋理性批判』そのものを読んでいくのですが。 日本語で読める『純粋理性批判』は、ひとつではありません。異なる邦訳が、いくつも出版されているので... 【続きを読む】
マンガ

キャプテン・アメリカが闇落ち!? 『シークレット・エンパイア』(1・2)

キャプテン・アメリカが悪者だったら…との趣向で描かれたアメコミ大作。 いくつかの事故と陰謀が重なり、マーベル世界の過去が改変される。 スティーブ・ロジャースは幼少期、ヒドラ(悪の秘密結社)に洗脳されて... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

毒も栄養も血肉に変える読書 『遊読365冊』

“地上最強の生物”とか呼ばれる某人物によると「毒も喰らう/栄養も喰らう/両方を共に/美味いと/感じ――/血肉に変える/度量こそが/食には肝要だ」。 これは読書にも当てはまりそう。 本書は松岡正剛が19... 【続きを読む】
雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その4)入門書や解説書を読む

けわしい山にいきなり登ろうとすると、慣れない山道で足を痛めたり、道に迷ったりしてしまうことも。 そのようなトラブルを防ぐには、事前にトレーニングをして足腰をきたえたり、地図などで行程を確認しておくこと... 【続きを読む】
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