天竺堂の本棚 読順で変わる印象 意欲的な短編連作 『N』 道尾秀介のユニークなミステリ。 6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽しめ... 【続きを読む】 2022.04.08 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! “仲間”が増える― 楽しみと頼もしさ 毎年3月には、社会福祉士の国家試験の合格発表があります。 そのため、かつてウチの施設で実習を行なっていた学生たちが、「合格しました!」と報告に来てくれることがあります。 1カ月程度の実習であっても、そ... 【続きを読む】 2022.03.29 施設長の学び!現場の学び
ブロポタ さらに楽チン♪ ホイール移動を快適化 キャリーバッグやカートのように、押したり引いたりしてスムーズに動かせる 福岡県福岡市にある折りたたみ自転車専門店「ローロサイクルワークス福岡」に先日、愛車をメンテナンスに出しました。 ついでに、いくつ... 【続きを読む】 2022.03.21 ブロポタ自転車&その他
天竺堂の本棚 “反応”は保身 逃げずに考えよう 『自分の意見で生きていこう』 著者によると、私たちの返答は「意見」と「反応」に分かれるらしい。 後者は「へー」「ふーん」みたいな相づちのほか、情緒的な感想とか、批判や質問などを指すそうな。 反応に共通するのは「ポジションを取らない... 【続きを読む】 2022.03.20 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 イルカのような登場人物が… 『カラスの親指』 詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じ... 【続きを読む】 2022.03.07 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 美しくも厳しい…湿地で生きる少女 『ザリガニの鳴くところ』 ザリガニが鳴くのかどうか、私は知らない。 小学生のころ、理科室の水槽で飼ってたアメリカザリガニの世話係をやったことがあるけど、鳴き声は聞けなかった。 本書によると、ザリガニの鳴くところは「茂みの奥深く... 【続きを読む】 2022.02.19 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 思索に沈ませる 傑作ぞろいの短編集 『あなたの人生の物語』 子供が親よりも先に死んでしまう“逆縁”は、重い親不孝とされる。 立派な偉人に育ってくれそうにはないし、むしろ世間に迷惑をかける愚物で終わるかも知れない。それでも、我が子の死に、親として向き合わなければ... 【続きを読む】 2022.02.09 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 書籍『認知症世界の歩き方』 障害のある人たちを支援している私ですが。 その相手が、どのような困難を覚え、どれほどに苦しんでいるのか、私には分かりません。 観察したり話を聴いたりした上で、相手の身になってみて、困難や苦しみを想像す... 【続きを読む】 2022.01.25 施設長の学び!書籍の学び
天竺堂の本棚 遠野舞台に描き出す 怪異のメカニズム 『遠巷説百物語』 お化けや妖怪などの、不可思議なものたち。 現実に在るとは思えない。けれど、目撃や遭遇などの体験談が少なからず伝えられてるからには、まったくのデタラメ、絵空事というわけでもなさそう。 これはどういうこと... 【続きを読む】 2022.01.25 天竺堂の本棚小説