天竺堂の本棚 ロンドンで競演 「伯爵」「名探偵」「博士」たち 『虚ろなる十月の夜に』 ロジャー・ゼラズニィによる、ホラー風味のファンタジー。 19世紀のロンドン近郊が舞台。 恐るべき何かを召喚しようとする者たちと、それを阻止しようとする者たちが、秘密裏に進める魔術的ゲームの顛末。 ... 【続きを読む】 2018.01.06 天竺堂の本棚小説
ノンフィクション “泡沫候補”の実際 選挙制度へ一石 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』 選挙において「泡沫候補」と揶揄される人びとに密着した、ユニークなルポルタージュ。 著者は「無頼派独立候補」との呼称を用い、ジャーナリストとして一定の距離を保ちながらも、個々の人柄や主張などを丁寧に取... 【続きを読む】 2018.01.02 ノンフィクション天竺堂の本棚
ノンフィクション 精神科病院廃絶法 イタリアの立役者 『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』 精神科医フランコ・バザーリアの評伝。 1978年、イタリアにおいて世界初の精神科病院廃絶法「180号法」を成立させた、その立役者として有名な人物。 監獄さながらの劣悪な施設に隔離・収容されてた患者た... 【続きを読む】 2017.12.23 ノンフィクション天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 古典ミステリの名作にワクワク 『ローマ帽子の秘密』 エラリー・クイーンのデビュー作にして「国名シリーズ」第1作。 ライトな訳文が好評な半面、ライトノベルっぽいカバーに賛否が分かれる、角川文庫版を読みました。 舞台公演中に客席で起きた殺人事件の謎へ、ク... 【続きを読む】 2017.12.13 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 南米での冒険活劇 重厚な読み応えも 『ヒストリア』 池上永一の長編小説。 第二次大戦末期、沖縄の大空襲を生き延びた主人公・知花煉が、移民として南米ボリビアに渡り、たくましく生きる姿を描く。…というだけに終わらない、とてつもなく濃密な物語。 移民たち... 【続きを読む】 2017.12.11 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 幻惑と驚き 巧みに連なる物語 『隣接界』 クリストファー・プリーストの長編SF。 近未来のディストピア的なイギリスをさまようカメラマンや、第一次大戦時に密命を帯びて戦地へ向かう奇術師、異界「夢幻諸島」での冒険などなど…。 オムニバス短編集... 【続きを読む】 2017.12.10 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 働くことは存在の主張 障害の重い人であっても、できるだけ働いた方が良い。 私はそう考えており、その考えを周りに伝えてもいます。 労働の成果が、安価な製品であったとしても。 誰かが購入してくれるなら、その行為が「あなたの労... 【続きを読む】 2017.12.09 施設長の学び!現場の学び
天竺堂の本棚 奇抜にして大掛かり 頭クラクラの名作SF 『非Aの世界』 ヴァン・ヴォークトの名作SF。 不可解な危機に巻き込まれ、ひたすら動き続けることになる主人公。非A哲学とか歪曲機とか、次々に登場する奇抜にして奇怪なアイデアやガジェット。地球から銀河系へ、スケールが... 【続きを読む】 2017.12.09 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! マニュアルの大切さを力説する 福祉支援でのマニュアルの大切さについて、仕事がらみの会合などで、つい力説してしまうことがあります。 あえて“力説”しているのは、マニュアルを軽視していたり、あからさまに拒否するような人がいるからです。... 【続きを読む】 2017.11.20 施設長の学び!現場の学び