天竺堂の本棚

“反応”は保身 逃げずに考えよう 『自分の意見で生きていこう』

著者によると、私たちの返答は「意見」と「反応」に分かれるらしい。 後者は「へー」「ふーん」みたいな相づちのほか、情緒的な感想とか、批判や質問などを指すそうな。  反応に共通するのは「ポジションを取らな... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

イルカのような登場人物が… 『カラスの親指』

詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

美しくも厳しい…湿地で生きる少女 『ザリガニの鳴くところ』

ザリガニが鳴くのかどうか、私は知らない。 小学生のころ、理科室の水槽で飼ってたアメリカザリガニの世話係をやったことがあるけど、鳴き声は聞けなかった。  本書によると、ザリガニの鳴くところは「茂みの奥深... 【続きを読む】
スポンサーリンク
天竺堂の本棚

思索に沈ませる 傑作ぞろいの短編集 『あなたの人生の物語』

子供が親よりも先に死んでしまう“逆縁”は、重い親不孝とされる。 立派な偉人に育ってくれそうにはないし、むしろ世間に迷惑をかける愚物で終わるかも知れない。それでも、我が子の死に、親として向き合わなければ... 【続きを読む】
施設長の学び!

書籍『認知症世界の歩き方』

障害のある人たちを支援している私ですが。 その相手が、どのような困難を覚え、どれほどに苦しんでいるのか、私には分かりません。  観察したり話を聴いたりした上で、相手の身になってみて、困難や苦しみを想像... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

遠野舞台に描き出す 怪異のメカニズム 『遠巷説百物語』

お化けや妖怪などの、不可思議なものたち。 現実に在るとは思えない。けれど、目撃や遭遇などの体験談が少なからず伝えられてるからには、まったくのデタラメ、絵空事というわけでもなさそう。  これはどういうこ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

犯罪捜査の現場 緊迫感みなぎる短編集 『第三の時効』

やたらと仕事ができて、自分にも他人にも厳しい……そんな人材がいる職場は、成績は上がるだろうけど、一緒に働かなきゃならない身としてはなかなかにツラい。 そこが警察みたいな、仕事自体が“社会正義”を体現し... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

“納得”引き出す奇策 それが妖怪 『前巷説百物語』

罪なき人命が失われる事件が起きた時、しでかした者に対し、「殺してしまえ」「こんな奴は死刑だ」なんて声が上がったりする。  犯人の命を奪えば、遺族らの憎悪や悲哀は一時的に治まるかもしれない。 それでも、... 【続きを読む】
雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その7)読書ノートに記入する

『純粋理性批判』を読み進めながら。重要に思える箇所や、自分なりに理解したことなどを、段落ごとに読書ノートへ書き込んでいきます。  ノートのページは、あらかじめ縦に4分割しています。 この4分割は、左か... 【続きを読む】
スポンサーリンク