天竺堂の本棚

ロンドンで競演 「伯爵」「名探偵」「博士」たち 『虚ろなる十月の夜に』

ロジャー・ゼラズニィによる、ホラー風味のファンタジー。  19世紀のロンドン近郊が舞台。 恐るべき何かを召喚しようとする者たちと、それを阻止しようとする者たちが、秘密裏に進める魔術的ゲームの顛末。  ... 【続きを読む】
ノンフィクション

“泡沫候補”の実際 選挙制度へ一石 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』

選挙において「泡沫候補」と揶揄される人びとに密着した、ユニークなルポルタージュ。  著者は「無頼派独立候補」との呼称を用い、ジャーナリストとして一定の距離を保ちながらも、個々の人柄や主張などを丁寧に取... 【続きを読む】
ノンフィクション

精神科病院廃絶法 イタリアの立役者 『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』

精神科医フランコ・バザーリアの評伝。  1978年、イタリアにおいて世界初の精神科病院廃絶法「180号法」を成立させた、その立役者として有名な人物。 監獄さながらの劣悪な施設に隔離・収容されてた患者た... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

古典ミステリの名作にワクワク 『ローマ帽子の秘密』

エラリー・クイーンのデビュー作にして「国名シリーズ」第1作。 ライトな訳文が好評な半面、ライトノベルっぽいカバーに賛否が分かれる、角川文庫版を読みました。  舞台公演中に客席で起きた殺人事件の謎へ、ク... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

南米での冒険活劇 重厚な読み応えも 『ヒストリア』

池上永一の長編小説。  第二次大戦末期、沖縄の大空襲を生き延びた主人公・知花煉が、移民として南米ボリビアに渡り、たくましく生きる姿を描く。…というだけに終わらない、とてつもなく濃密な物語。  移民たち... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

幻惑と驚き 巧みに連なる物語 『隣接界』

クリストファー・プリーストの長編SF。  近未来のディストピア的なイギリスをさまようカメラマンや、第一次大戦時に密命を帯びて戦地へ向かう奇術師、異界「夢幻諸島」での冒険などなど…。  オムニバス短編集... 【続きを読む】
施設長の学び!

働くことは存在の主張

障害の重い人であっても、できるだけ働いた方が良い。 私はそう考えており、その考えを周りに伝えてもいます。  労働の成果が、安価な製品であったとしても。 誰かが購入してくれるなら、その行為が「あなたの労... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

奇抜にして大掛かり 頭クラクラの名作SF 『非Aの世界』

ヴァン・ヴォークトの名作SF。  不可解な危機に巻き込まれ、ひたすら動き続けることになる主人公。非A哲学とか歪曲機とか、次々に登場する奇抜にして奇怪なアイデアやガジェット。地球から銀河系へ、スケールが... 【続きを読む】
施設長の学び!

マニュアルの大切さを力説する

福祉支援でのマニュアルの大切さについて、仕事がらみの会合などで、つい力説してしまうことがあります。 あえて“力説”しているのは、マニュアルを軽視していたり、あからさまに拒否するような人がいるからです。... 【続きを読む】
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