天竺堂の本棚

天竺堂の本棚

古代中国の英傑 殷周革命果たす呂尚 『太公望』(上・中・下)

古代中国で殷周革命を果たしたとされる、呂尚を主人公に据えた歴史小説。 遊牧民の少年・望(後の呂尚)は、一族を商(殷)王家に滅ぼされたことから、生き残った子供たちと復讐を決意。長じて望はレジスタンスを組... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

気付かされる 「腑に落ちたい」私たち 『カササギ殺人事件』(上・下)

図書館で借りた本だったか、古本屋で買った本だったか。カバーの折返し部分に載ってる登場人物リストに「こいつが犯人」と落書きされてるのが目に入り、ゲンナリさせられたことがある私。 本書では、主人公がミステ... 【続きを読む】
エッセイ

沿線ウロウロ ユルい“散歩”紀行 『ニッポン線路つたい歩き』

久住昌之の紀行エッセイ集。旅行雑誌に連載されたものらしい。 全国各地のローカル路線を訪れ、駅に降り立って、線路沿いをテクテクと歩く。“旅”ではなく“散歩”に近い、何ともユルい企画。 食堂で腹ごしらえを... 【続きを読む】
スポンサーリンク
天竺堂の本棚

中国の戦国時代 伝説的武将の一代記 『楽毅』(1~4)

古代中国の戦国時代、燕の武将として活躍した楽毅の一代記。 漢の高祖(劉邦)も、蜀の諸葛亮も、楽毅をリスペクトしてたという、武人としてはスーパースター級。原泰久のマンガ『キングダム』でもレジェンド扱いだ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

凄腕の主人公 飄々とした魅力 『用心棒』

主人公のジョーは、ニューヨークにあるストリップクラブの用心棒。 痩せぎすで、ややムサい風貌。胸に「SECURITY」とプリントされたTシャツを着てる。ハーバード大学を中退し、陸軍特殊部隊で活躍してたと... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

遠未来の植民惑星に“仏陀”出現 『光の王』

ロジャー・ゼラズニイの代表作とされる、名高いSF。 遠未来の植民惑星が舞台。 その星では、ヒンズー教の神々を民衆が崇める、古代インドっぽい世界が実現してる。 最初の植民者たちが、未来の科学技術を駆使し... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

閉塞感や諦念 ブッ飛ぶ最終章 『橋を渡る』

ネットや新聞、テレビなどで、私たちは日々、世界中のさまざまな出来事を知る。報じられるのは、戦争やテロリズム、人権問題、環境破壊、自然災害などなど。 そんな大ごとの前には、自分のささやかな行動なんか無意... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

深くて薄っぺらい 私たちの物欲 『宝石 欲望と錯覚の世界史』

宝石とニンゲンの関係を、さまざまな切り口から語ってる本。 著者は宝飾業界での豊富なキャリアを持ちながら、古代史や物理学の研究者でもあるらしい。 宝石に魅入られた王侯貴族たちが歴史を動かしてきた話とか、... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

儀礼も儀式も解体 シビアな説得力 『脱常識の社会学』

約束や宗教や政治や犯罪や結婚などなど、私たちが日常的に関与してるさまざまなモノゴトについての“常識”を、社会学でもってバラバラに解体してみせる本。 例えば宗教。 神社で柏手を打つとか、教会で十字を切る... 【続きを読む】
スポンサーリンク