天竺堂の本棚

天竺堂の本棚

怪異と不条理の奇譚集  『夜行』

森見登美彦のオムニバス的な奇譚集。 10年ぶりに集まった5人の男女が、奇妙な体験を語り合う。 エピソードは多様だけど、失踪した女友達や、夭逝した銅版画家による連作「夜行」など、共通の背景がある。 現実... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

人生俯瞰する主人公 諦念漂う名作SF 『スローターハウス5』

カート・ヴォネガットの自伝的(?)SF。 時間の流れから解き放たれた主人公が、みずからの人生をランダムに俯瞰する。 第二次大戦に出兵して猛爆撃に遭ったり、思いがけず大富豪になったり、奇妙な異星人に拉致... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

異能の主人公 読ませるサスペンス 『脳男』

連続爆破事件の爆弾魔を追い詰めていた警官隊の前に、突如現れた青年・鈴木一郎をめぐるサスペンス。 脇役が不自然なほどに個性的だったり、設定や描写の細かいところと雑なところの落差が大きかったり。 何ともバ... 【続きを読む】
スポンサーリンク
マンガ

小ネタ満載 微苦笑の読書ギャグ 『バーナード嬢曰く。』(3)

読む手間を最低限にしつつ、読書家として認められたい、見栄っ張りな女子高校生が主人公。…のはずなんだけど、3巻では読書量が増えつつある模様。 「叙述トリックものミステリとの出会い方」とか「へー/こんな表... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

アインシュタインとフロイトの往復書簡 『ひとはなぜ戦争をするのか』

アインシュタインとフロイトの往復書簡をまとめた本。 時は1932年、第一次世界大戦は終わったけど、ヨーロッパにナチズムが台頭し始めてるころ。 国際連盟から「もっとも大切と思える命題について、相手を好き... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

宇宙戦争の輪郭 浮き彫りにする短編集 『航空宇宙軍史・完全版』(二)

谷甲州のSF作品群「航空宇宙軍史シリーズ」の総集編第2巻。短編集2冊の合本。 前巻で開戦時のエピソードが語られた第一次外惑星動乱、その大戦の輪郭を、太陽系各所での大小さまざまな戦いを通して浮き彫りにす... 【続きを読む】
ノンフィクション

全国8施設の事例 利点や意義を紹介 『世代間交流施設の挑戦』

高齢者と児童の交流を進めてる福祉施設の事例集。 ひとつの建物に特養と保育園が同居してる例や、保育園児たちが近隣の福祉施設を訪問してる例など、多様な8施設を紹介。 世代間の触れ合いが双方に良い刺激となる... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

新たな動乱が迫る 航空宇宙軍史の続編 『コロンビア・ゼロ』

谷甲州による「航空宇宙軍史」シリーズ22年ぶりの新作。 地球-月連合と外惑星連合が激突した第一次外惑星動乱から40年後を描いた、オムニバス短編集。 外惑星連合諸国が敗戦から復興し、戦勝国との摩擦が再び... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

渋さがクセになる 連作SF戦記 『航空宇宙軍史・完全版』(一)

谷甲州のSF作品群「航空宇宙軍史シリーズ」の総集編。その第1巻は、長編2本がまとめられた、お得な一冊。 人類が太陽系へ進出してる未来世界を舞台にした、連作の戦記モノ。 なんだけど、“スペースオペラ”か... 【続きを読む】
スポンサーリンク