小説

天竺堂の本棚

夫って、父親って、こうだよなぁ 『AX』

 伊坂幸太郎の連作短編集。  主人公は凄腕の殺し屋、通称「兜」。普段は平凡なサラリーマンとして、妻子と暮らしてる。  何故か兜は恐妻家で、妻の機嫌を損ねないよう、家庭では常に細心... 【続きを読む】
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ただひたすらに踊り続ける 『ダンス・ダンス・ダンス』

 降りかかる火の粉を払いながら歩いていくのが人生だと個人的には思ってる。 本書の表現では、踊り続けるのが人生らしい。ただひたすらに。  作中で何度も言及される「高度資本主義社会」におい... 【続きを読む】
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「そうなるの!?」「こうきたか!」 『マリアビートル』

 東北行きの新幹線に、犯罪業界の連中が乗り合わせる。 有名なプロフェッショナルだったり、無名の元プロだったり、売出し中のルーキーだったり、未完の大器(?)だったり。みんな目的はバラバラだけど... 【続きを読む】
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オトナのハートに火をつける 『アルケミスト』

 学校あたりでは「将来へ夢を持とう」「やりたいことを見付けよう」「ひたむきに頑張ろう」なんて子供に諭したりする。無益とは言わないけど、幸福や栄達を確約するものではない。 半世紀ほど生きてきた... 【続きを読む】
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自由? 寂しそう? 『羊をめぐる冒険』(上・下)

 20年以上ぶりに再読。 以前はフツーに読み飛ばしてた箇所に、ふと目が留まったり、共感したり、違和感を覚えたりして、そこが面白い。自分が年を取ったせいかも。  不可解な出来事にほんろう... 【続きを読む】
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奇妙な爽快感が 『グラスホッパー』

 伊坂幸太郎のピカレスク・ロマン。 個性的な殺し屋たちが、三つ巴、四つ巴になって命を取り合う話。  客観的には、殺伐として陰惨。 なんだけど、独特のドライな雰囲気や、重苦しくならないオ... 【続きを読む】
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娯楽への絶妙なさじ加減 『陋巷に在り』(1~13)

 酒見賢一の大長編、全13巻。 古代中国の春秋時代、儒教の始祖・孔子の弟子とされる顔回を主人公に据えた、伝奇テイストの物語。  魯国の下町にあるあばら家に暮らし、いつも市中をブラブラし... 【続きを読む】
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アジアっぽい猥雑さが 『荒潮』

 中国人作家による近未来SF。  中国南東部にある、国内外から電子機器の廃棄物が集積する半島、通称「シリコン島」。貧民や出稼ぎ労働者らがゴミ処理作業に従事させられ、その利権をマフィアみ... 【続きを読む】
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健全キャラへ変貌? 『ミレニアム6 死すべき女』(上・下)

 故スティーグ・ラーソンの3部作を引き継いだ、ダヴィド・ラーゲルクランツによる3部作の完結編。  スーパーヒロインのリスベット・サランデルと、妹にして宿敵でもあるカミラとの暗闘に、ある... 【続きを読む】
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