エッセイ「エッセイ」の元祖 “中庸”っぽい価値観 『モンテーニュ エセー抄』 16世紀フランスの思想家による、有名な随想録。全3巻より11編を抜粋。 「エッセイ」の元祖に当たるらしい。個人の身辺雑記が出版され、広く読まれるなんてことは、本書以前にはなかったそ... 【続きを読む】2017.05.01エッセイ天竺堂の本棚
エッセイフォロワー生んだ 教養と庶民感覚の雑文集 『日本世間噺大系』 伊丹十三のエッセイ集。 自分の内面や身辺についての、やたらと細かい観察とか。実話ともホラ話ともつかない、インタビューや座談会っぽい小文とか。ペーソスあふれる掌編小説(風)…などなど... 【続きを読む】2017.04.22エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ読ませるリレーエッセイ 才人の個性激突 『「芸」と「能」』 酒井順子と清水ミチコのリレーエッセイ。 タイトルから受ける印象は、芸能界周辺の話題みたいな。 にもかかわらず、両者とも書きたいものばかり書いてる印象。 しかも、リレーしてる... 【続きを読む】2016.01.13エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ安心の品質 食べ歩きエッセイ集 『ステーキを下町で』 平松洋子の食べ歩きエッセイ。 下町の洋食店で赤身ステーキを平らげるというのが表題作。 だけど、「豚丼を帯広で」でも「餃子を王将で」でも「うどんを赤目四十八滝で」でも、どれが表題にな... 【続きを読む】2015.08.17エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ“感動”の押し付け コラムニストが警告 『ポエムに万歳!』 小田嶋隆のエッセイ集というかコラム集。 巷に蔓延するポエムの数々を、徹底的に叩いてます。 著者が言うところの「ポエム」とは、文芸としての「詩」とは別モノ。 明確に定義されてる訳では... 【続きを読む】2015.05.07エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ不安や戸惑い 業界の未来を模索 『書店不屈宣言』 ベテラン書店員が、書籍販売の舞台裏などをつづったエッセイ集。 インターネット販売の興隆や出版不況、電子書籍の普及などにより、書店と書店員の存在は脅かされてるそうな。 それで... 【続きを読む】2014.11.24エッセイ天竺堂の本棚
エッセイユルい紀行エッセイ 読ませる“芸”と“業” 『日本全国津々うりゃうりゃ』 宮田珠己の紀行(?)エッセイ集。 珍しいとまでは言えないけれど、誰もが知ってるというほどでもない。…全国のビミョーな土地を訪れ、ユニークな視点でもって観察してる。 行間に何... 【続きを読む】2014.07.30エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ筒井康隆流の小説作法 『創作の極意と掟』 筒井康隆による、小説作法についてのエッセイ集。 作家として、読者として、長年培ってきた知見が、「迫力」「異化」「文体」などの項目ごとにまとめられてる。 極意と言うほど厳密で... 【続きを読む】2014.06.07エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ私小説っぽい食べ歩きエッセイ 『悶々ホルモン』 ホルモン食べ歩きのグルメエッセイ。 なんだけど、20代後半の独身女性フリーライターの私小説っぽい側面があり、そこが本書の特色かも。 著者のホルモン好きは有名らしく、東海林さだおのエ... 【続きを読む】2014.03.12エッセイ天竺堂の本棚