天竺堂の本棚

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些細だけど奇妙な 読ませる7編 『私たち異者は』

スティーブン・ミルハウザーの短編集。全7編。 個人的には最初の2編が良かった。 1話目「平手打ち」は、閑静な街に男が出没し、老若男女へ無差別にビンタを喰らわせるという話。この不条理な事件に、いろんな反... 【続きを読む】
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主人公が出くわす イヤな人々 『昨日がなければ明日もない』

どうにも“波長”が合わない、つい苦手意識を覚えてしまう…という人がいる。 できれば関わり合いになりたくないし、関わるとしても最低限の接触で済ませたい。分かり合おうと歩み寄っても、結局は無駄に疲れるだけ... 【続きを読む】
その他

共同プロジェクト 自宅で実践  『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』

お金を払えば何でも手に入る…訳ではない。 例えば学力。 それなりにお金を出せば、学習塾にかよったり、家庭教師を雇ったり、参考書や問題集を入手することはできる。 けれど、それらに100万円を支払ったから... 【続きを読む】
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ノンフィクション

政治的な思惑 学校教育の裏側に 『掃除で心は磨けるのか』

現在の公教育がはらむ危うさを指摘した本。 著者は全国紙の記者。取材や実体験を通し、教育行政が何を目指そうとしてるのかを探る。 個人的に興味深かったのは、甲南大の田野教授による「ファシズムの体験学習」。... 【続きを読む】
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終幕へ大乱戦 畳まれる大風呂敷 『天冥の標10 青葉よ、豊かなれ』(1~3)

小川一水の大河SFシリーズ完結編。 さまよう人類たちの行く先では、さまざまな星間文明がにぎやかに交戦中。 そんなところへ割り込みつつ、人類同士の抗争もエスカレート。ややこしい事態のまま、終幕へ向けて大... 【続きを読む】
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鼓舞する言葉 危うい良薬? 『自己信頼』

アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。 読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。 自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信... 【続きを読む】
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真実追う少女 したたかに成長 『嘘の木』

フランシス・ハーディングによる、ミステリ風味のファンタジー。 舞台は19世紀後半のイギリス。 主人公は利発な少女で、著名な博物学者の父親が捏造事件を起こし、一家で離島に移り住むことに。 ところが、スキ... 【続きを読む】
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50年分を網羅 痛快な文芸評論 『日本の同時代小説』

斎藤美奈子による、現代日本の文芸評論。 1960~2010年の純文学を中心に、SFやミステリ、ケータイ小説まで、幅広く網羅。 年代ごとの社会情勢や出来事に絡んで、その時に話題となった文芸作品が列挙され... 【続きを読む】
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幽霊たちが養育 英国版の鬼太郎? 『墓場の少年』

ニール・ゲイマンのファンタジー。 何者かに家族を殺害され、たまたま墓地に迷い込んで命拾いした男児が主人公。墓地に棲む幽霊たちに育てられて成長し、やがて、家族の仇と向き合うことに…という物語。 暗くて寂... 【続きを読む】
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