さまざまなフィクションのキャラクターたちが共演し、大英帝国で冒険を繰り広げる、アラン・ムーアによるコミック・シリーズの3作目。
主人公は、吸血鬼ドラキュラに噛まれて不老不死になってる、ウィルヘルミナ・マリー。
世界へ破滅をもたらそうとする悪漢との、1910年から2009年までの約1世紀にわたる戦いを描く。
ヴィクトリア朝時代の有名ヒーローが集結してた前2作とは異なり、本作では妙にマニアックだったりマイナーだったりするキャラクターが多い。
現代へ至るまでに、メディアや娯楽が多様化・細分化してるせいだと思う。ヒーローも怪人も増えるばかりなのです。
ついていけないネタがてんこ盛り。添付されてる解説リーフレットを参照しつつ読み進む。
そんな本作だけど、最後のクライマックスでは、世界的に知られるイギリスの“魔法使い”が、オドロキの扱いでもって登場する。
訴えられないか心配になってしまうほどの、ブッ飛んだ展開を見せてくれるぞ。
風刺と皮肉と悪ノリが、全編にミッチリ詰まってる。突き抜けた痛快さがw