天竺堂の本棚 選択で変わる 資本主義社会の“次” 『未来への大分岐』 資本主義も民主主義も行き詰まりかけてる今は、私たちの選択次第で未来が大きく変わる「大分岐」の時代だ…として、社会の“次”を見定めようと、哲学者やジャーナリストらが対談してる本。 議論百出だけど、大まか... 【続きを読む】 2020.02.10 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 思想と社会の関係 哲学者が解説 『資本主義に出口はあるか』 日本の哲学者が、社会のこれまでを振り返り、これからを展望してる本。 私たちの自由と平等についての考え、その根底にはロック的な傾向(消極的な自由、機会の平等、右派)とルソー的な傾向(積極的な自由、結果の... 【続きを読む】 2020.01.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 鼓舞する言葉 危うい良薬? 『自己信頼』 アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。 読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。 自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信... 【続きを読む】 2019.05.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 50年分を網羅 痛快な文芸評論 『日本の同時代小説』 斎藤美奈子による、現代日本の文芸評論。 1960~2010年の純文学を中心に、SFやミステリ、ケータイ小説まで、幅広く網羅。 年代ごとの社会情勢や出来事に絡んで、その時に話題となった文芸作品が列挙され... 【続きを読む】 2019.04.08 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 深くて薄っぺらい 私たちの物欲 『宝石 欲望と錯覚の世界史』 宝石とニンゲンの関係を、さまざまな切り口から語ってる本。 著者は宝飾業界での豊富なキャリアを持ちながら、古代史や物理学の研究者でもあるらしい。 宝石に魅入られた王侯貴族たちが歴史を動かしてきた話とか、... 【続きを読む】 2018.10.03 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 儀礼も儀式も解体 シビアな説得力 『脱常識の社会学』 約束や宗教や政治や犯罪や結婚などなど、私たちが日常的に関与してるさまざまなモノゴトについての“常識”を、社会学でもってバラバラに解体してみせる本。 例えば宗教。 神社で柏手を打つとか、教会で十字を切る... 【続きを読む】 2018.09.30 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 “占い”にして“哲学” 人生の様相を解釈 『易経』(陽の巻・陰の巻) 易経は古代中国「四書五経」のひとつ。 邦訳や解説書などを何冊か読んで、“占いの書”であり“哲学の書”でもあるらしいと分かった。 後者をふくらませたのが本書。小中学生向けに平易に、でも結構しっかりと書い... 【続きを読む】 2018.09.10 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 労働賛美の道徳を批判 ラッセルの随筆集 『怠惰への讃歌』 バートランド・ラッセルの随筆集。 書かれたのは1928~1932年だけど、今読んでもなかなかに刺激的。特に労働についての記述が興味深い。 著者は「幸福と繁栄に到る道は、組織的に仕事を減らしていくにある... 【続きを読む】 2018.07.07 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 理論や知見の蓄積 醍醐味に触れる40章 『若い読者のための経済学史』 経済学が積み重ねてきた理論や知見が、平明に説かれた好著。 古代から現代までの世界史に沿って、時系列的・体系的に解説。 40章が「神の経済」「創造的破壊」「野獣化する銀行家」などと題してコンパクトにまと... 【続きを読む】 2018.05.08 天竺堂の本棚知識・教養