知識・教養

天竺堂の本棚

深くて薄っぺらい“物欲” 『宝石 欲望と錯覚の世界史』

 宝石とニンゲンの関係を、さまざまな切り口から語ってる本。 著者は宝飾業界での豊富なキャリアを持ちながら、古代史や物理学の研究者でもあるらしい。  宝石に魅入られた王侯貴族たちが歴史を... 【続きを読む】
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儀礼や儀式に感動できなくなる? 『脱常識の社会学』

 約束や宗教や政治や犯罪や結婚などなど、私たちが日常的に関与してるさまざまなモノゴトについての“常識”を、社会学でもってバラバラに解体してみせる本。  例えば宗教。 神社で柏手を打つと... 【続きを読む】
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“占い”であり“哲学”でもある 『易経』(陽の巻・陰の巻)

 易経は古代中国「四書五経」のひとつ。  邦訳や解説書などを何冊か読んで、“占いの書”であり“哲学の書”でもあるらしいと分かった。 後者をふくらませたのが本書。小中学生向けに平易に、で... 【続きを読む】
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労働賛美の道徳を批判 ラッセルの随筆集 『怠惰への讃歌』

 バートランド・ラッセルの随筆集。 書かれたのは1928~1932年だけど、今読んでもなかなかに刺激的。特に労働についての記述が興味深い。  著者は「幸福と繁栄に到る道は、組織的に仕事... 【続きを読む】
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人類の営みを追い続ける 『若い読者のための経済学史』

 経済学が積み重ねてきた理論や知見が、平明に説かれた好著。  古代から現代までの世界史に沿って、時系列的・体系的に解説。 40章が「神の経済」「創造的破壊」「野獣化する銀行家」などと題... 【続きを読む】
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社会を見通す“材料” 『大人のための社会科』

 社会科学系の研究者4人が、日本社会の現在と将来を見通す“材料”を、オトナ向けの教科書として提示してる本。  分野横断的な広い視座や、平易な記述が特徴。  この国では“勤労”が重... 【続きを読む】
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家庭では“絶滅危惧種”に 『残念和食にもワケがある』

 家庭の食事を20年にわたって調査してきた著者が、和食の現状を克明にリポート。  白ご飯は「味が無い」と敬遠、好物だけをガッツリ食べたがり、“一汁三菜”や“さしすせそ”の意味を知らない... 【続きを読む】
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貧困問題など考察 ベーシックインカム推奨 『隷属なき道』

 資本主義社会が抱える貧困などの問題に、オランダのジャーナリストが切り込んでる本。  国家による国民全員への保障所得「ユニバーサル・ベーシックインカム」の導入を、強く推奨してる。 欧米... 【続きを読む】
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自ら考え・感じて “自分”取り戻そう 『「普通がいい」という病』

 精神科医による“生き方指南”みたいな本。  しばしば「みんな仲良く」「怠惰はダメ」なんて言われる。それらは合理的思考や社会的規範として、世間一般に浸透し、私たちの言動に影響を及ぼして... 【続きを読む】
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